愛と引き換えに【JK】

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U side




久しぶりに見たジョングクくんはなんて言うか…


以前よりずっと男らしくなった気がした。繋がれたお互いの手があまりに自然過ぎて、慣れてる感じがして、こんなにかっこよかったらおかしくないよね…なんて変に納得する。少し寂しいのはどうしてかな。

すっと取られた手は力強い。でも優しくて、年下だからって見くびっちゃダメだなって思った。


JK「ヌナ僕…どうですか？変わりました？」

「…う、うん！ほんとに変わった、」


ほんの少しの間会わなかっただけなのに、こんなにも大人になるなんて。えっと…歳は変わってないんだよ、ね？

そう錯覚するくらい大人っぽくて気品もあるけど、

JK「カッコよくなりました？」

「うん…！すごく。」

やった、って時々無邪気に笑う姿に、年相応の幼さを感じる時もある。


JK「ヌナは…もっと綺麗になりましたよね」

なんて突然褒められるから不意打ち過ぎて狼狽える。思わずえっと声を出してしまって恥ずかしい。
可愛いとか綺麗だとかはソンヒョンのせいで言われ慣れていた筈なのに…

「えっと…ありがとう…」

そんなに純粋で澄んだ目で見つめないで欲しい。耳赤くないかな。気付かれてないかな…そんなに近くに整った顔があるのに、直視できるわけない。



JK「Aさん。」


平常心、平気なふりしなきゃ、



「なあに、」

不意に名前を呼ばれて、どれだけ平然を装ってもやっぱり顔は見れなかった。声は落ち着いていて大人びていて…ヌナって呼ぶいつもの可愛いジョングクくんはいなかったんだから。

JK「こっち向いてください」

繋がれた手に柔らかい力がきゅっと加わる。

私には、抗う理由も意思もない。



JK「…やっと目合った」



私を見つめる彼の表情が、ほんの少しだけ寂しそうに見えた。





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