１９８．朝と夢 ページ9
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朝、目が覚めたら
Aはまた泣いていた
「…A？」
「っ…………」
Aは怯えていた
背中を丸めて小さくなって、布団をぎゅうっと握り締めて。
「どした…？大丈夫だよ」
そっと背中に腕を回して髪を撫でると、Aは震えそうなのを必死で抑え込んだ、苦しげな声で僕を呼んだんだ。
「夢見た、」
「夢？」
あやすように彼女の手を包む。手はひんやりして冷たくて。
細い指先が微かに震えるのを止めたくて強く握ったら、Aは消えそうに呟いた。
「ソクジンさんに…殺されちゃう夢……っ…」
大きな瞳からほろりと零れた雫が、シーツを濡らして。
その涙が何を意味するのか、僕にはわからない
ただ一つわかることが、
今も君はヒョンを想って泣いているということ。
「っ…大丈夫、大丈夫だよ、」
おいでって言って抱き寄せれば、素直に身を委ねてくれるA。怖かったね、もう大丈夫だよ、なんて子供扱いにも程があるのかもしれない。
でもそう言ってやることしかできないんだ
あやすようにゆっくり頭を撫でて、背中を撫でて。
守りたい一心でひたすら彼女に触れていたら、
Aはまた、僕の胸で、すっと眠りに堕ちていった。
・
「グク！起きて」
「………っ…？」
明るい声が降ってきて、目を開けると、ベッドの脇で僕を見下ろすAがいた。制服姿で、清潔感のある薄化粧の彼女に昨日の弱々しい様子は伺えなかった。むしろ明るい雰囲気が漂っていて。今朝夢を見たと言って泣いていたのも、嘘のように感じてしまった。
目が合えば、おはようと言って優しく微笑み、Aは睫毛を伏せる。僕は腕で体を起こして、何か言おうとする彼女に向かい合った。
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ろーらん?(プロフ) - ぽちさん» ぽちさん初めまして！コメントありがとうございます；＿；とても嬉しいです！私もハッピーエンド信者なので皆がハッピーな終わり方にしたいなと…。とにかくたのしみにしていてください！笑応援ありがとうございます！；＿； (2019年9月16日 13時) (
レス) id: c96f5d7f61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - こんにちは☆グクさんの役回りが切なすぎるけれど…ついつい望んでしまうのはジン様のとの明るい結末なんです///ステキな作品なので終わって欲しくない気持ちもありますが…更新がんばってください☆(語彙力足らずにて失礼いたします) (2019年9月16日 11時) (レス) id: 8ba320eacd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろーらん | 作成日時：2019年7月20日 10時
