１９５．確かめたかった ページ6
JN side
夜、僕は自室を抜け出し薄暗い廊下を歩いていた。
…Aと話をするため。
味が変化しているという事実、これから身に危険が迫るかもしれない可能性。全部引っ括めて、話さなきゃいけない。
彼女が恋をしているのかどうかも…ちゃんと聞かなきゃいけない。
なんとなく憂鬱で…もしAに好きな人がいたら、僕はどうするんだろうか。
滅多に外に出ない彼女が好きになるとしたら、この屋敷の中の誰かしかいない。7人の中の誰かで、誰を好きになろうとそれは許されるものではない。
まぁ、まず僕はないよね…今年で27だし。彼女は18…今年で19になるのか。8つも離れてるわけだしAから見れば僕はもうオジサンなのかも知れない。
「はは…そう考えると悲しい…かも……」
ぽつりと漏れた呟きは、無駄に広い廊下で静かに響いて、先に見えたAの部屋。半開きになった扉から盛れる光……
不用心だなあ、と心底不満に思って近付くと、微かに聞こえる話し声。仄かな甘い匂いがふわっと香り、眉を顰めた。
話してる…？誰かといるの？
胸がざわついて、不安に好奇心が勝り、
隙間からそっと中を覗いた。
「…、？」
ジョングギ。なんで、彼が？
Aの頬を両手で包んで…彼女は、泣いてるのか？どうして…
赤くなった瞳からぽろぽろととめどなく溢れる涙。濡れた睫毛を伏せ、小さく肩を揺らしながら泣くAの顔を、ジョングギはふっと持ち上げて。
ぐす、と啜り泣く声と、ジョングギの宥める声が僅かに耳に届いた。何を言っているかまでは流石に聞こえないが＿＿＿
「…、ッ、」
見てはいけないものを見た気がした。
Aの瞼に落とされたキス。溢れた雫を拾う小さな舌遣い。
どくん。
大きく心臓が跳ねた。
足に根が生えたようにその場から動けず、鈍器で頭をぶたれたような衝撃が走った。
最後に抱き締められて彼の胸にすっぽりと収まってしまうAを見届けて、
やっとの思いでその場から足を動かした。
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ろーらん?(プロフ) - ぽちさん» ぽちさん初めまして！コメントありがとうございます；＿；とても嬉しいです！私もハッピーエンド信者なので皆がハッピーな終わり方にしたいなと…。とにかくたのしみにしていてください！笑応援ありがとうございます！；＿； (2019年9月16日 13時) (
レス) id: c96f5d7f61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - こんにちは☆グクさんの役回りが切なすぎるけれど…ついつい望んでしまうのはジン様のとの明るい結末なんです///ステキな作品なので終わって欲しくない気持ちもありますが…更新がんばってください☆(語彙力足らずにて失礼いたします) (2019年9月16日 11時) (レス) id: 8ba320eacd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろーらん | 作成日時：2019年7月20日 10時
