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215.珍しい姿に ページ26

U side




突然の電話から数十分後。もう着くよ、とナムオッパから一件メッセージを受信して、私はガウンを羽織り一階へ降りた。

シャワーも浴びてなにもかも済ませてしまったけれど…仕方ない。着ているのが制服ではなくネグリジェであることに少しそわそわしながら、二人の帰りを待った。


「ナムオッパ!おかえりなさい…!」

「ただいま、」

僅かに扉が開いて見えた、大きな身体を支えるナムオッパの姿。扉を開けるのを手伝って荷物を受け取るまではよかったものの、普段見ないソクジンさんのそんな姿を前にして、次に何をすればいいのか全然わからなくなってしまった。

「ほら、ヒョン!靴脱いでください。帰りましたよ」
「あぁ…うん…」

覇気のない声が耳に届く。

「Aちゃんごめん、水用意してくれる?とりあえずこの人部屋まで運ぶから」

「は、はいっ…」

慌てる私を見兼ねたオッパが優しく指示してくれて。私はすぐキッチンへ走った。









私は急ぎめで用意した水を片手に、ソクジンさんの部屋に足を踏み入れた。

「んん……」
「いくらなんでも飲み過ぎです。止めなかった俺も悪いですけど…、」
「お水持ってきました。」

ソファに背中を預けるスーツ姿のソクジンさん。ほんのり赤い頬はお酒のせいらしく、潤んだ瞳と視線がぶつかった時、不意にドキッと胸が鳴った。

「ありがとう。悪いけどちょっと任せてていい…?」
「っ、あ!だ、大丈夫です。任せてください!」

ナムオッパのそんなお願いに一瞬えっ、となったけれど、私に断るという選択肢は最初から存在しなかった。

「ごめんね、すぐ戻るから」

ぽんっ、と私の頭を軽く撫でていったオッパが部屋を去るのを見届けて、私は大きく息を吐き、意を決してソクジンさんに向き直った。


「………み、水、飲める…?」

そう言って水の入ったガラスコップを差し出す私の手はなんだかぎこちなかった。この妙な緊張は全部目の前のあなたのせい。紅潮した頬や潤んだソクジンさんの綺麗な目、ちょっぴり乱れたスーツはただならぬ大人の色気を醸し出していて。

いつもニコニコした優しい雰囲気のソクジンさんはそこにいなくて、まるで耐性のない私はそんな彼にタジタジだった。

「……A、」


艶を纏った彼の声に呼ばれて、心臓が飛び出るかと思った。





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ろーらん?(プロフ) - ぽちさん» ぽちさん初めまして!コメントありがとうございます;_;とても嬉しいです!私もハッピーエンド信者なので皆がハッピーな終わり方にしたいなと…。とにかくたのしみにしていてください!笑応援ありがとうございます!;_; (2019年9月16日 13時) (レス) id: c96f5d7f61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - こんにちは☆グクさんの役回りが切なすぎるけれど…ついつい望んでしまうのはジン様のとの明るい結末なんです///ステキな作品なので終わって欲しくない気持ちもありますが…更新がんばってください☆(語彙力足らずにて失礼いたします) (2019年9月16日 11時) (レス) id: 8ba320eacd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろーらん | 作成日時:2019年7月20日 10時

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