２１１．悩ませ事 ページ22
JN side
ジョングギと衝突したあの日の夜から、早くも数日が過ぎて。
Aに関しては普通に接してくれるようにはなったものの…未だに向き合った話もできておらず、胸の中で未解決のまま残ったモヤモヤは、依然として僕を悩ませ続けた。
「あぁ〜もう…どうしたらいいんだ…」
仕事中にも関わらず出てくるのは相変わらずため息とそんな独り言だけ。こんなんじゃまるで恋してるみたいだな……
「悩み事ですか、ヒョン。」
「…ナムジュナ」
スマートに缶コーヒーを手渡してくるナムジュン。おかしいな…誰もいないと思ってたのに。
「最近ヒョンの様子が変だから気になってたんです。そしたら案の定ため息ついてるし…深刻そうだし。」
「見てたのか…」
疑問が顔にでも出ていたのか、聞いてもいない理由を話し出すナムジュン。苦笑いを浮かべて少し困ったようにも見える。様子が変だったって…僕そんなに表に出てたのかな。
「一人で解決しようとするのはいつものことですけど、たまには俺にも頼ってくださいよ」
眉を下げながらカシュッ、と音を鳴らし缶コーヒーの蓋を開けて一口啜り、とりあえず座りましょう、と休憩所のベンチに促される。
一緒になって缶コーヒーを開け、一口啜った後、僕は口を開いた。
「ジョングギと喧嘩しちゃったよ…」
誤魔化すように笑えば、ナムジュンはちょっとだけ顔を顰めて不満そうにした。
「そんなことで悩むヒョンじゃないでしょう。いつもなら勝手にちゃちゃっと仲直りしてるのに。」
「う。」
「もっと大きい悩みがあるんじゃないですか？」
「ほんとお前って嘘が通じないな…」
そう言ってまた違う意味のため息をつくと、可笑しそうに笑われた。見くびられちゃ困ります、とチャームポイントのえくぼを浮き出しながら微笑むナムジュンに、僕は兄ながらも一生勝てないような気がした。
「で、原因は？」
「……Aだよ、」
観念してぼそっと呟けば、ナムジュンはやっぱりとでも言いたげな表情で再びため息をついた。僕もなんとなく、彼が気付いてるんじゃないかと思ってはいたのだけれど。
「グギと喧嘩したのも彼女が理由。…」
「取り合いでもしましたか。」
「やー！それは！…、まぁ…うん……」
ナムジュンはまた苦笑いをした。
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ろーらん?(プロフ) - ぽちさん» ぽちさん初めまして！コメントありがとうございます；＿；とても嬉しいです！私もハッピーエンド信者なので皆がハッピーな終わり方にしたいなと…。とにかくたのしみにしていてください！笑応援ありがとうございます！；＿； (2019年9月16日 13時) (
レス) id: c96f5d7f61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - こんにちは☆グクさんの役回りが切なすぎるけれど…ついつい望んでしまうのはジン様のとの明るい結末なんです///ステキな作品なので終わって欲しくない気持ちもありますが…更新がんばってください☆(語彙力足らずにて失礼いたします) (2019年9月16日 11時) (レス) id: 8ba320eacd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろーらん | 作成日時：2019年7月20日 10時
