２１０．衝突 ページ21
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「…ジョングギ、お前まさか…あの子のこと好きなの」
「っ、」
僕を案じているようなヒョンの目が、余計に僕を苦しめた。
わかってる。許されないことだと知ってる。叶わないことも知ってる。
でも認めてしまったから、そうなったら僕にできることは、一つしかないんだよ、ヒョン。
「ああ好きだよ！こんな歳で初恋だなんておかしいけど！それでもっ…初めて好きになった人なんです、」
「…グギ……」
「だから守ります。あなたが守れないなら、そんな方法でしかAを救えないなら、僕が…Aを守ります」
勢い良くソファから立ち上がって、ヒョンを見下ろすようにそう叫んだ。
なんだかな、改めてこう口に出して「好き」って言うと…チクッとするな、
ちょっぴり痛いけど、ヒョンがその気なら僕だって譲らない。
今日でわかった。ヒョンはAを見ていないし見るつもりもない。彼女をケーキとしてでしか考えてない。Aはちゃんとヒョンを見て想っているのに…報われないなんて。そんなの…許したくない。
絶対殺させるもんか。食わせるもんか。
「ヒョンからAを守りますから！！」
一方的にそう吐いて、僕は逃げるように部屋を出た。
強気にあんなことを言い放ったはずなのに、あれ、なんでだ、なんで泣いてんだ…僕、
「…っ、……くそ、っ」
どうしようもなく好きだった。愛してた。
それは多分、初めて出会ったあの日からで、どこか影のある君の表情が、すごく気になったんだ。
癒してあげたい、慰めたいって思って、気付いたら肥大して膨らんで、こんなに拗らせてた。
Aが気付かせてくれなきゃ、もっと酷かっただろうな。
僕はきっと失望した
無慈悲なヒョンに、報われないAに。
辛そうで、どこか悲しげで、悔しそうにくっと歯を食いしばって…
それが、最後に見たジンヒョンの顔だった。
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ろーらん?(プロフ) - ぽちさん» ぽちさん初めまして！コメントありがとうございます；＿；とても嬉しいです！私もハッピーエンド信者なので皆がハッピーな終わり方にしたいなと…。とにかくたのしみにしていてください！笑応援ありがとうございます！；＿； (2019年9月16日 13時) (
レス) id: c96f5d7f61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - こんにちは☆グクさんの役回りが切なすぎるけれど…ついつい望んでしまうのはジン様のとの明るい結末なんです///ステキな作品なので終わって欲しくない気持ちもありますが…更新がんばってください☆(語彙力足らずにて失礼いたします) (2019年9月16日 11時) (レス) id: 8ba320eacd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろーらん | 作成日時：2019年7月20日 10時
