２０３．返せるものなんてない ページ14
YG side
「…どういうこと？」
「？…だから、普通に隣で寝てただけ…です」
俺が理解していないのが不思議らしい。Aは頭の上にクエスチョンマークを浮かべながら首を傾げ俺を見つめていた。ユンギさんまだ寝惚けてるんじゃないんですか、なんて呑気な声を出すのがちょっとカンに触った。いや、正直言うとまだ眠いけど。
「あいつに何もされてねぇの？」
「えぇっと…はい」
全く何も理解していないのはお前の方だよ、A。確かに見たところ体調は良さそうだ。キスマークらしき痕とかは見当たらなかったし…ってことは…はぁ、あいつも真面目な奴だな。
「はぁ、わかった。お前ら本当に何もないんだな」
「初めからそう言ってますー」
つんとしているA。割に可愛いから意外と嫌いじゃない…なんて本人には絶対言えないし言わないけど。
「じゃあ…ジョングガのことは何とも思ってないのか？」
そう尋ねればAはよくわからないような顔をして目を泳がせた。それからカーテンの裾を掴んで、手元で少し遊ばせながらぽつぽつと言葉を紡いだ。
「…グクは、信頼できて頼れる人だと思ってます。甘えられる人だって。たくさん助けてもらってるから、私も何か返したいな、って…思います」
だから何とも思ってないことはない、って主張する彼女に溜息が出そうになった。それが何も思わないってことなんだよって教えてやってもたぶんAは否定するだろうから、俺ももう諦めるけど…
でもこれが答えなんだな、
「…そうか」
悪いけどさ、お前が返せるものなんて一つもねえよ。
あいつは、Aが好きなんだから。
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ろーらん?(プロフ) - ぽちさん» ぽちさん初めまして！コメントありがとうございます；＿；とても嬉しいです！私もハッピーエンド信者なので皆がハッピーな終わり方にしたいなと…。とにかくたのしみにしていてください！笑応援ありがとうございます！；＿； (2019年9月16日 13時) (
レス) id: c96f5d7f61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - こんにちは☆グクさんの役回りが切なすぎるけれど…ついつい望んでしまうのはジン様のとの明るい結末なんです///ステキな作品なので終わって欲しくない気持ちもありますが…更新がんばってください☆(語彙力足らずにて失礼いたします) (2019年9月16日 11時) (レス) id: 8ba320eacd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろーらん | 作成日時：2019年7月20日 10時
