２００．何を考えてるの ページ11
JN side
ずっと考えてた。
昨日はなんで泣いてたのかなとか、なんでジョングギがそばに居たんだろうとか。
なんで、彼のハグは許されるのかな、とか。疑問だけじゃなくて、ちょっと羨ましがってる自分もいて。僕が目を付けたのに、そうやって僕よりジョングギに懐いているのがほんの少しだけ癪だなあ、なんて思ったり…？
…本当にそういう解釈で合ってるかどうかはまぁ、別として。
「ソクジンさん、おはよう」
いつものように起こしに来てくれたA。オッパ、って彼女の声で起こされる朝は割と好きで、僕の空間にAがいてくれるこの時間も、結構好き。
「っ……」
意識がはっきりし始めて、むくりと身体を起こした時にはもう彼女は窓のカーテンを開いてて。いつもなら目を合わせて微笑んでくれるのに、今日はない。気のせいかな、なんて思ったけれど何故だか今日のAは態度がよそよそしい。僕、何かしたのかな。
「…A、」
「はい？…ハグならダメだよ」
やっぱり目は合わない。
「わ！わかってるよ。…」
「…なに？」
もう私行かなきゃ、ってなんでもない素振りを見せるのがなんとなく悲しくて。口をついて出たのは直球すぎる質問だった。
「…好きな人、いるの？」
カーテンを縛る手がすっと止まって。ちょっとの間黙ったAは、多分考えてた。その時点でもう僕は色々察してしまったんだけど。
それでもAの答えに耳を傾けてしまうんだ。
「…いるよ」
酷く切ない声で
背を向けられてて顔は見えなかったけど、その雰囲気とか、声の抑揚とか、色んなものが相俟って、きっといい恋では無いんだろうな…なんて考えてしまう。
「…そっか」
後で話せる？ってAの背中に声をかけて。そしたらまた同じトーンでうん、って返された。
そのまま踵を返し、部屋の扉の方へ向かっていくのに、僕は止める術もなかった。本当は引き止めて強引に抱き締めたいし、素っ気ない理由も聞きたい。でもそんな子供みたいなこと出来ないから。なんたって相手は僕より年下だし、未成年だし。
彼女が年上だったらなぁ、なんて考えてしまう僕はないものねだりで我儘で。…十分子供みたいだよ。
はぁぁ…最近の若い子は本当に何考えてんのかわかんないや…。
そういう意味では、彼女を一番理解してやれるのはジョングギなんだろうな。
…Aは、彼に恋してるんだろうか
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ろーらん?(プロフ) - ぽちさん» ぽちさん初めまして！コメントありがとうございます；＿；とても嬉しいです！私もハッピーエンド信者なので皆がハッピーな終わり方にしたいなと…。とにかくたのしみにしていてください！笑応援ありがとうございます！；＿； (2019年9月16日 13時) (
レス) id: c96f5d7f61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - こんにちは☆グクさんの役回りが切なすぎるけれど…ついつい望んでしまうのはジン様のとの明るい結末なんです///ステキな作品なので終わって欲しくない気持ちもありますが…更新がんばってください☆(語彙力足らずにて失礼いたします) (2019年9月16日 11時) (レス) id: 8ba320eacd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろーらん | 作成日時：2019年7月20日 10時
