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U side
「っ……〜〜ッ……」
どうしてここに、誤魔化さなきゃ、なんてあれこれ考えが頭を過ったのはほんの一瞬で。
泣いて泣いて泣き疲れて、もう隠す気力もなかった。だけど本音は言っちゃいけないって後ろ髪を引かれるような曖昧な気持ちで、私はただ彼の腕の中で肩を揺らして泣くことしかできなかった。
みっともなく泣き声が漏れて唇を噛めば、私を抱く彼の腕がいっそう強くなった。
JK「もう離すもんか、ぜったい」
そんなこと言われたら、そんな風に抱き締められたら、全部溢れてしまいそうになるじゃんか
子供っぽい口調と縋るような声。それとは裏腹に強く私を抱き締める逞しい腕…全てが私を泣かせにくる。
キスしたことも、すべて。
「ぁ…だ、だめ、このままっ…」
ふ、と腕の感覚が緩まったのを感じて、私は彼のシャツを掴んだ。
泣き腫らしてぐちゃぐちゃの顔を、見られたくなかった。
JK「嫌だ。…ヌナ、ちゃんと聞きたいよ。言葉にして、ちゃんと僕に確認させてください。」
それでも私の抵抗を諸共せず、濡れた頬を両手で包むと、私の顔は彼の手によってそっと持ち上げられてしまった。
「確認、なんて、…」
JK「僕は、Aヌナが好きです。…ヌナは？」
「…っ」
かち合う瞳が離せない。告げられた二度目の好きという言葉にまた目の前が霞んでゆく。
そうして零れた涙を親指で優しく拭ってくれる彼。切ないジョングクくんの表情に胸がぎゅ、と痛くなる。
言ってもいいのだろうか……本当は言いたいけど、だけど
JK「…言えないなら、もう一回キスします。嫌だったら突き放してください。だけどもし離れなかったら…僕が答えを出すから。」
どく、と心臓が跳ねる。私はそう言う彼に何も返事ができなかった。
私をじっと見つめ、きゅっと眉を顰める。ジョングクくんの指先が耳まで触れて、そのままゆっくりと彼の顔が近付いて。
煩いくらい高鳴る胸にぐっと拳を抑えると、私は抵抗せずそのままぎゅっと目を閉じた。
これが、私の答えなんだ
・
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Laurent(プロフ) - ミカさん» お待ち頂きありがとうございます；＿； 更新頑張りますのでこれからもよろしくお願い致します…！ (2021年5月16日 2時) (
レス) id: 1f1ed7af51 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 待ってました。良かった。 (2021年5月13日 18時) (レス) id: 14f1a948cb (このIDを非表示/違反報告)
Laurent(プロフ) - ミカさん» お待たせ致しました〜〜！！；＿；コメント沢山頂いていたみたいで…この作品を長く愛してくださってありがとうございます。引き続きよろしくお願い致します…！！ (2021年5月10日 1時) (レス) id: 7c8a826f9a (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 続き気になりすぎてます！ (2021年3月7日 21時) (レス) id: 803e2a4328 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 描くのやめちゃったんですか？待ってます！ (2021年1月14日 22時) (レス) id: 3d21976f0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Laurent | 作成日時：2020年6月10日 23時
