5下 ページ6
なるせさんからLINE来てる！！！！
熱唱していたせいで全く気づかなかった。2件。通知は7分前に届いている。これくらい時間が空いていたら引かれはしないだろう。
恐る恐る通知を開くと、差し上げたお菓子を食べたという報告だった。わざわざ小さなお皿に移し替えて写真を撮ってくれている所がポイント高い。
「いや、ポイントってなんだよ」
ついそんなひとりごとも零してしまう。嬉しかったんだもん。仕方ない。幸いここはカラオケで、同伴のバニには気づかれていない。にしても熱唱だなあいつ。無駄に声がいいのもムカつく。
「なーぁ？バニは、大人じゃん？」
「……そーね」
歌の余韻に浸っているところ悪いけど、アウトロが流れる中で質問する。
「…私みたいな、高校生に付きまとわれたら迷惑？」
「んー………」
バニは、選曲の手を止めて考え出す。先程の魔法の絨毯は見事な点数をたたき出しているというのに気づいていないらしい。
「もし俺に本命がいたら迷惑」
「それはそうだろ。アホ」
「あと、普通に俺はAのこと大人としてみてるよ」
それは、と聞く前に、バニの方から答え合わせをしてくれる。
「付き合える。それくらい大人びてるし地元で写真見せると紹介しろってみーんなうるせえよ。高校生って言ったらさすがにそういうのもなくなるけど」
え、
「密室もしかしてまずいか」
「俺はお前そういう目で見てない」
「でもさっき付き合えるって、やー！近づくな！！えっち！変態！！！！」
ふざけ過ぎた。さすがに殴られた。よくない。
まあ軽くなんだけど。
「Aは妹よ」
「はいはいおにーちゃん」
なるせさんはおいくつなんだろ。何をしてる人なんだろ。なんで髪が長いんだろ。なんであんな時間までパジャマだったんだろ。どうして、私なんかのLINEを欲しがったんだろう。
ずっとずっと、あの大人みたいな笑顔が脳裏にはりついて離れない。
「よし！きーめた！！」
なるせさんとまずは！お友達になってやる！！！
「おいバニ！歌うぞ！」
バニとのダラダラカラオケは、私が補導される時間ギリギリまで続くのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 599人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぷーま(プロフ) - くろぷずさん» ありがとうございます！！vnさんとの関係、歌い手だったという部分などはここから続く短編で回収していくつもりです👍✨楽しみにしていただけるのが何よりも嬉しいです😭ありがとうございます！！！ (2月13日 22時) (
レス) id: 791c255897 (このIDを非表示/違反報告)
くろぷず - 完走おめでとうございました！！更新されるたびにニコニコしながら読んでました！笑自分的にbaniさんとの関係がめっちゃ気になりました😖次の作品も楽しみにしてます！！！！！ (2月13日 21時) (レス) @page36 id: 0a40c2b08f (このIDを非表示/違反報告)
ぷーま(プロフ) - ばおばぶさん» ありがとうとございます！！！今後も亀ではありますが頑張って行きますので暖かく見守ってていただけると嬉しいです🤭🩷 (2月13日 7時) (レス) id: 791c255897 (このIDを非表示/違反報告)
ばおばぶ(プロフ) - 完走おめでとうございます！！甘酸っぱすぎず2人らしい最後にニコニコが止まらなかったです🥰SNSもフォロー失礼しようと思います！今後も楽しみです( ///◜p◝/// ) (2月12日 22時) (レス) @page36 id: 5e815c05a6 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーま(プロフ) - ばおばぶさん» こんばんは！ありがとうございます😭✨めちゃめちゃに頑張ります！これからも努力します…✨ (2月12日 19時) (レス) id: 791c255897 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぷーま | 作成日時：2024年1月21日 0時
