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そして結婚式当日
大好きな兄の一生に一度の結婚式
嬉しくて気分が跳ね上がる気持ちと
メンバーのみんなに会う気まずさや申し訳ない気持ちで
心の中がぐちゃぐちゃまま式場に足を運んだ
みか：あんなに小さかった千秋が結婚かー
母：ほんとにねー
Aはいつになることやら…
佐倉：……お手洗い行ってこよーっと
残念ながら私がウェディングドレスを着る日は来ないかな
なんて思いながら足速にトイレに逃げ込んだ
母もある程度勘づいていると思うけど
3年前に負った傷痕が全身あちこちに残っており
私は真夏でも長袖を着て過ごしている
もちろん傷を他人に見せないためだ
よく見れば傷だとわかる程度にまで良くなったが
やっぱり気になってしまって肌を出すことに抵抗ができてしまった
佐倉：はぁ……ダメダメ!
今日はお兄ちゃん達の晴れ舞台なんだから
こんな日にまで暗くなるのはよくない
顔をぺちぺちと軽く叩き
トイレから出ると
渡辺：…え、……
タイミングが良いのか悪いのか
私の大好きな人と出くわしてしまった
＊
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作者名：K.saku | 作成日時：2022年5月20日 21時
