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三雲:あの、聞いてもいいですか?
本部に向かい歩き始めてすぐに、三雲くんに声をかけられる
三雲:咲先輩はどこまで知ってるんですか?
麟児さんのこと
咲:……
三雲:知りたいんです
千佳は麟児さんを探すためにボーダーに入ったんです
僕やユウマは千佳の力になりたくてチームを組みました
千佳の力になれることならなんでもします
だから、教えてください
三雲くんの気持ちは分かる
私も未来のために今こうして動いてるから
……でも…
咲:…ごめんね
それはできない
三雲:どうしてですか?
咲:……記憶がないの
三雲:…記憶が、ない……?
どういうことですか…?
咲:そのままの意味
私、2年前に記憶喪失になってて…2年以上前のことは記憶を失ってるの
三雲:…じ、じゃあ、なんで麟児さんの名前を知ってるんですか?
咲:私は2年前、ある事故に巻き込まれて記憶喪失になった
その事故の記憶を取り戻したくて調べてる
その事故に雨取麟児が関わってることを知って、妹の千佳ちゃんなら何か知ってるかと思って…
空閑:……ふむ、その事故とやらは鳩原さんのことなのか?
＊
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作者名：K.saku | 作成日時：2019年8月13日 5時
