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犬飼:お帰りー
寒かったでしょ?
辻ちゃんと一緒にボーダー本部基地に帰る
基地の入り口前で待っているのは
二宮隊隊員の犬飼澄晴
澄ちゃんが手を広げてきたので
走って澄ちゃんに抱きつく
咲:ただいまっ!
超寒かった!
犬飼:辻ちゃんもご苦労様
ヒャミちゃんが温かいコーヒー準備してくれてるよ
澄ちゃんの笑顔につられて私もフニャッと笑う
咲:やった!
早く戻らないと
そう言って早足でヒャミちゃんの待つ二宮隊の作戦室に向かう
犬飼:…何か収穫あった?
辻:いえ、何も…
いつものように空を見ているだけでした
犬飼:そっか、まだ思い出さないか
辻:あれからもう2年経つんですけどね
犬飼:……もう2年かぁ
咲:2人とも、何してるのー?
早くはやくっ!コーヒー冷めちゃうよ
犬飼:今行くよ
2人が一向に足を進めないので声をかけると
パッと表情を変え、歩き始める
辻ちゃんもその後ろからついてきてる
……知らないふりをしているが
2年くらい前からみんな時々表情を曇らせる時がある
わかっていることは、私があの場所に行くと
みんな寂しそうにする
早く全てを思い出さないと…
＊
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作者名：K.saku | 作成日時：2019年8月13日 5時
