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咲:……んっ…
米屋:…おっ、やっと気がついたか
目がさめると私は保健室にいた
咲:…あれ、何で保健室にいるんだっけ…?
米屋:カゲさんがここまで連れてきてくれたんだよ
咲:…あっ、影浦先輩は?!
米屋:授業受けてるけど?
時計を見るとあれから2時間経過していた
咲:……はぁー…
米屋:事情はカゲさんから聞いたぜ
お前美咲ちゃんが王子先輩と付き合ってたからってショック受けてんじゃねーよ
咲:違うよ
そりゃあ少しはショックだったけど…
……知らなかったと思っていたけど、本当は知ってたんだ
米屋:…何のこと?
咲:思い出したの
2年前王子先輩に助けてもらったけど、本当は王子先輩は私を助けにきたんじゃなくて、お姉ちゃんを助けに来たんだよ
王子先輩が私のところに来たのは事実
でも私を見てがったりした表情をしていた…ような気がする
記憶が曖昧だが、なんでこんなことを忘れていたのか不思議に思う
咲:私…なんで忘れてたんだろう…
米屋:それはあれだな…うん、記憶喪失だ
咲:記憶喪失､ねぇ
でもお姉ちゃんのことを少しだけでも思い出せて良かった
米屋:あぁ…そうだな
咲:陽介、教室に戻ろっか
頭痛もすっかりおさまり、私は陽介と一緒に教室に戻った
その放課後、私は王子先輩と校門前で待ち合わせをしていつものように帰る
王子:…ちゃん、咲ちゃん!
大丈夫?
咲:えっ、すみません
ぼーっとしてました
王子:珍しいね、ぼーっとして…
ちょっとそこの公園で一休みしようか
咲:え、いやいや大丈夫ですよ!
家もうすぐそこですし…
王子:咲ちゃん、何かあれば相談にのるよ
咲:心配してくださってありがとうございます
でも大丈夫です!!
王子:…本当に?
咲:はいっ
ここまで送ってくださってありがとうございました
また明日!!
王子先輩にお礼を伝え家に帰った
＊
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ワートリ大好き - 面白いですね！更新頑張ってください (2017年2月25日 12時) (
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作者名：K.saku | 作成日時：2016年7月11日 23時
