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国近:…おっ、咲ちゃんはっけーん
翌日王子先輩と登校すると、校門前で国近先輩に声をかけられた
咲:国近先輩、おはようございまああぁぁぁ…?!
国近:はい、強制連行ー
王子ー、咲ちゃんをお借りしまーす
咲:ぇぇええ?!
腕を掴まれ連れられた先は屋上だった
国近:よし、ここなら誰にも聞かれないね
咲:く、国近先輩
朝からどうしたんですか…?
国近:咲ちゃんに聞きたいことがあって…ね
咲:……?
国近:咲ちゃんって兄妹とかいる?
咲:兄妹ですか…?
姉が一人いましたけど…
国近:姉…そのお姉ちゃん“美咲”って名前じゃない?
咲:えっ、お姉ちゃんのこと知ってるんですか?!
国近:……やっぱりねー
そう言って国近先輩は黙りこんだ
咲:……?
私には1つ年上の姉がいた
名前は美咲
平々凡々な人生を送る私とは違い、姉は明るくて優しくて笑った顔が花のように綺麗で姉のいつもたくさんの友達に囲まれていた
姉は2年前、ネイバーに襲われ亡くなった
今も姉が生きていれば国近先輩や王子先輩と同じ高校3年生
国近:…い、おーい
咲:……は、はいっ
国近:ちょっと意識飛んでたけど大丈夫ー？
咲:すみません、ちょっと意識飛んでました笑
それで姉のことで何か聞きたいことが…?
国近:えっ、ううん、聞きたかったのはそれだけー
じゃねー
咲:え、国近先輩?!
聞くだけ聞いて足早に屋上を去った国近先輩
何だか様子がおかしかった気が…
それになんで急にあんなことを聞いてきたのだろう…
疑問に思いながらもHRの時間になるので、私も屋上を出た
出水:よっ
咲:いずみん
おはよー
教室に向かう途中にいずみんと出会った
出水:今日寝坊した?
来るの遅くね?
咲:そんなことないよ
国近先輩と屋上で話をしてたんだ
出水:柚宇さんと…?
こんな朝から?
咲:うん
お姉ちゃんのことを聞かれたんだけど、ちょっと国近先輩の様子がおかしかった気がする
出水:へぇー…
柚宇さんの様子がね…
あの人何を考えてるか時々分かんねー時あるんだよなー
今日のこともたまたま聞いただけかもよ
だからそんな気にすることねーよ
咲:そ、そんなもん…なの?
出水:そうそう
ほら、早く行かねーとHR始まるぞ
咲:ま、待ってよー
いずみんがそういうのだから気にすることないか
そう思いつつも、胸の奥の方がモヤモヤが消えないのは何でだろう…?
＊
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ワートリ大好き - 面白いですね！更新頑張ってください (2017年2月25日 12時) (
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作者名：K.saku | 作成日時：2016年7月11日 23時
