▽ ページ31
・
？「そういえば俺ら自己紹介してなかったな。」
ウーロン茶をちびちびすする私を見て、
彼らはふと思い出したかのようにつぶやく。
『いえ、知ってますので…』
"大丈夫です"と続けようとして気づいた。
違う、私知らないんだ…。
目黒さんとの初顔合わせが頭をよぎる。
あのとき私は確かにSnow Manのメンバーを知らなかった。
から、調べた。これだ。
今のボロには誰かしら突っかかってくるはず。
阿「あれ、この前めめからはSnow Manのメンバーのこと知らないみたいだったって
聞いたんだけど…？」
ほらきた。
『…ああ、目黒さんから聞いてましたか。
恥ずかしながらそうなんです。
なのであの後家でみなさんのこと調べさせてもらいました。』
阿「あそう。…ありがとねわざわざ！」
阿部さんは一瞬不意をつかれたような表情を浮かべ、
すぐににこりと笑った。
ああ怖い怖い。
あなたたまに"ブラックあべちゃん"とか揶揄されてるって聞きましたけど、
それあながち間違ってないんじゃないですかねー。
…全部が全部嘘ではない。
ただ"あの後"調べたのが、深澤辰哉"一人"だったというだけで。
"みなさん"のことだって"後々"調べたんだから。
上手く演じるコツは、
嘘に真実を織り交ぜること。
そして、明らかなデタラメは出さず事実を誇張すること。
この3人にどこまで私の演技が通用するのか。
ああ、なんか久しぶりに
…ワクワクする。
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
次回更新 ➡︎ 5/12(日) 21:30頃
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1280人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にな | 作成日時：2023年12月10日 0時
