共犯マッチング【紫】 (ページ3)

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マッチングアプリを登録して数日、

私のプロフィールにいいねがつくことはなかった。

そりゃそうだよね。

みんな純粋で綺麗な子がいいよね。

わかっていた、わかっていたけど、

やっぱりありのままの私を認めてくれる人はいないんだと

少し悲しくなった。

テレビに映る儚げに涙を流す私。

こっちにはいいねいっぱいつくんだろうな。

『…惨めだ…』

「A〜」

明るい声が背中から聞こえた。

『あ…早瀬さん…』

振り返ると、そこにはメイク道具を抱えた美人がいた。

早瀬夏樹。私の専属スタイリストだ。

早「あっこれAの初主演ドラマじゃん！懐かしいね」

そう言って笑う早瀬さんはとてもキラキラしてて、

私の思う＂ありのまま＂を体現しているようだった。

『あれ、今日ってもう上がりじゃなかった？』

時刻は午後1時を過ぎたところ。

今日は珍しくお昼の打ち合わせで終わりだったはず。

早「そうそう、ごめんね！

鏑木マネ、午後から打ち合わせ入れてることAに伝えてなかったって…」

あのクソマネージャー。今月何回目だよ。

本当は声に出したかったけど、

何も悪くない早瀬さんが申し訳なさそうにしているのを見て、

慌てて喉に引っ込めた。

『何の打ち合わせ？』

聞くと、早瀬さんは目の色を変えて

早「Snow Manの目黒蓮くんです！！！」

と叫んだ。