共犯マッチング【紫】 (ページ15)

今日:153 hit、昨日:756 hit、合計:101,041 hit

▼ ページ15

・

昨日というか今日会ったAちゃんの顔が頭に浮かび、

口を開けばボロが出そうで怖くなる。

隠し事とか苦手だし、

鋭いヤツにはすぐに勘づかれそうだ。

てか昨日バレたのは

めめに名前を聞いて調べたらからか！

深「いや全然いいよーいいけど、

…何話したの？」

目「んー

俺もちょっとよくわかんなかったんだけど、

綺麗とか清楚って言われるの苦手？なのかな。

一瞬表情がくもったように見えて」

佐「言われすぎて飽きてるとか？

俺も小さいのにダイナミックなダンスすごい！

って言われるの飽きたしぃ」

渡「単に疲れてただけじゃね？

素もそんな感じなんだから

言われて嬉しくないとかはねーだろ」

康「しょっぴーテキトーやなぁ。

いちファンとしてもっと考えてや」

違うし。Aちゃんの素そんなんじゃないし。

マッチングアプリで怪しい男と会っちゃうし、

ウインクだってするし、

アブナイ関係求めてるんだよ。

…オレだけしか知らないけど。

優越感に浸ると人は口を滑らせてしまうらしい。

深「素の性格もそうとは限らないんじゃない？」

全員の視線が集まった。

ヤバいって早速ピンチじゃん。

背中に汗を感じたが

舘「…そうかもね。

誰にでもキャラってあるし」

だての救いの一言と、

スタッフさんの収録開始の声かけで、

その場は一旦収まった。

安心しきっているオレをよそに、

ある3人が集まっていること。

そして＂共犯＂という関係に

初めの試練が待ち構えていること。

オレはまだ知らなかった。