◎ 君だけ × Nao.O ページ5
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自分が分からなくなった
自分がなにをしたいのか分からない
なんのために生きてるのか、なにがしたいのか
ただ毎日、寝て起きてご飯食べて仕事して帰ってきて寝る
同じことを繰り返す毎日
俺はなにがしたいの?
なにを考えてるの?どうしたいの?
ただもう出来上がった線路を走る列車のようにこのまま走っていくだけなの?
なにが正しいの?
黒『ねーおりなんか暗いけど大丈夫ー?』
なにが暗いの?
俺は大丈夫なの?大丈夫じゃないの?
元『織山大丈夫?なんか、うん、』
それですら分からなくなった
自分が分からなくなった
そんな自分が嫌になった
『 ... 俺はなんなの?』
鏡の向こうの自分に問いかけても当然返事なんか返ってこない
ああ、どうしちゃったんだろう俺
いつからこんな曲がってしまったんだろう
どこで道を踏み外してしまったのだろう
自分が大丈夫なのか、なんなのか、分からなくて毎日をただ彷徨うように過ごすだけ
『消えたい』
気づけばこんなことまで口にしていて
自分がこんなことを思っているという事実も嫌だ
嫌だ、嫌だ、なにもかも嫌だ
なにが正しいのか、間違いなのか分からない
織山尚大という自分が分からない
こんなことを毎日考えているからダメなんだ
「ただいまー」
オフの今日でさえ1日よく分からない問いを自分に投げかけていたらあっという間に1日が終わっていたらしい
「あ、尚大いたんだ」
一個下の幼馴染み、いや、彼女
付き合ってはいるけど幼馴染みとしての方がしっくりきているのかもしれない
この人といるときだけは、なぜか知らないけど落ち着いていた
そう、前までは
「え、まさかパジャマのまま1日ソファーの上に座ってたの?笑」
朝起きてすぐソファーに座ったらしい俺はそのままずっとここにいたらしい、覚えてないけど
「てことはご飯も食べてない?もう夜だけど」
『、多分』
「いや多分って 笑 」
俺と違ってこの人はよく笑う、いやすぐ笑う
なにが面白いのかは分からない、でもほんとにすぐ笑うんだ
「軽くご飯でも作ろっか?」
『、ん』
「なにも食べないと死んじゃうよさすがに」
さ、作ろう!と仕事から帰ってきたばかりなのにすぐにキッチンに立ってエプロンをつけた
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作者名:織 . | 作成日時:2021年8月18日 13時