precious * (ページ1)

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◎ 公開告白 × Ryusei.F ページ1

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【 A～もうちょい頑張って～！】

「もうこれ以上手伸びない！」

クラスみんなで作った垂れ幕を学校のベランダにつける作業

あと2日で始まる文化祭に向けて準備中

友だちが上から垂れ幕の紐を降ろしてくれてるけどあともう少しのところで届かない

【ジャンプしても取れない？】

「んんんんん取れない、！！！」

背伸びしてみてもジャンプしてみても指にかするだけで紐が掴めない

『ふは、面白いあほ面笑』

苦戦してる後ろからケラケラと笑ってくるこいつ

「なに竜生、手空いてるならこれやってよ」

『残念、今手塞がってんだわ』

ほら、とドヤ顔で見せてくるたくさんの小道具が入ったダンボール箱

「だったら早く行け！！」

『ほんとチビだなお前笑』

「うっさいうっさい！！！」

檜『りゅーせー？行くよー』

最後の最後まで馬鹿にしてケラケラと陥没を垣間見せて笑いながら檜山くんに呼ばれて走って消えていった竜生

チビじゃないし、158あるし！！！

まあ、177ある彼からしたらチビなのかもしれないけど

「 ... できたぁ、！！！」

めちゃめちゃ苦戦しながらやっと付けた紐

【 Aおつかれ】

「あ～疲れた。っていうか私より優香の方が背高いんだから優香がやればよかったんじゃない？」

【いや2cmしか変わらないから笑】

【てか深田に絡まれてたじゃんA 笑】

「あれ絡んでたと言うよりいじめね？！」

【ふーん？笑】

高1から2年連続で同じクラスで、高1のときクラス替えすぐの席替えで隣になって話すようになったのがきっかけ

授業中すぐ寝るし忘れ物よくするし課題やってこないしでなにかと『Aお願い！』と手のひらを顔の前で合わせてお願いされたり、起きてるかと思えばイタズラばっかり仕掛けてきていじってくるから授業に集中できずに一緒に怒られたり

なにかといつも近い席になる私たちは腐れ縁なのかもしれない

「あいつ顔だけはいいのにな～、中身もったいない」

【いや顔だけって笑 ...あ、A 】

「ん？」

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