三十七話 期末の時間�� ページ37
「さあ皆さん！一学期、これにて終業！」
期末テストの結果と、殺せんせーからの大きなはなまるを貰って、一学期が修了した。
私のテストの結果はと言うと…
(わはーい！中間よりも全然いい結果！)
例の賭けである学年1位は取れなかったものの、全体的に見て、どの科目も学年十位以内には食いこんでいる。
これは業との賭けにも勝ったんじゃない！？と思って声をかけたけど、あっさり私の勝ちでいい、と言われてしまった。
何の興味も無さげにさらっと言われたけど、もしかして業今回は結果が振るわなかったのかも。
とやかく言うのも良くないと思い、そのままその話題は終わらせた。
「フランドールさん、少し良いですか？」
帰ろうとしていると、殺せんせーが職員室から話しかけてきた。
烏間先生もビッチ先生も出払っていて、職員室はがらんとしていた。
「先ずは期末テスト、お疲れ様でした！フランドールさん、着々と実力をつけてきていますねぇ」
「うふふ、そうでしょ！」
「ええ、勉強はよく頑張っています！しかし＿＿」
含みのある言い方をして、小さな目で私をじっと見据えた。
「先生は、結局一学期の間に暗殺されることはありませんでした」
「え…それは、」
「もし君が本当の力を出して暗殺に取り組んでいたとしたら、もしかしたら先生は今ここにいなかったかもしれません」
先生の言葉に、ついカッとなる。
「わ、私はいつも真面目に…」
「確かに君の暗殺における実力はクラスでもトップ、ナイフ・身のこなしに関しては隣に並ぶ者はいません」
＿＿＿いきなり、何を言い出すの
「ですがそれは君の本来の実力では無い。正直に言って、かなり力を抑えているのでは？」
「…それ、は」
「好戦的な君の性格からして、本気で先生に向かってくると思っていましたがねぇ、普段のフランドールさんは、人間の範囲での力でしか勝負していない」
＿＿そうだ。
私は吸血鬼。誇り高きスカーレットのヴァンパイア。
単純なパワーならお姉様にも勝るし、人間の子供なんて、一瞬でばらばらに出来る。
だけど、本当の私を見たら、きっと皆は＿＿＿
「君が悩むのはよく分かる。今までこんな経験はなかったでしょうから」
だからこそ、と殺せんせーは続ける。
「いっぱい悩んで、いっぱいぶつかり、いっぱい暗殺してください。それが許されるこの暗殺教室なのですから」
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古明地さとりん(プロフ) - あまなっとー2ndさん» あ、フランたん癒やしですね。更新頑張ってください！ (2020年10月19日 15時) (
レス) id: 7c65315183 (このIDを非表示/違反報告)
あまなっとー2nd(プロフ) - ありがとうございます！とても励みになります(*´`) (2020年10月9日 17時) (レス) id: 7ed2310209 (このIDを非表示/違反報告)
あまなっとー2nd(プロフ) - アニメ大好きさん» 過去に同じようなコメントを頂いたので、見ていただけると幸いです (2020年10月9日 17時) (レス) id: 7ed2310209 (このIDを非表示/違反報告)
古明地さとりん(プロフ) - この小説めっちゃ好きです。頑張ってください！！ (2020年10月9日 17時) (レス) id: 7c65315183 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き - パチュリーのフランへの呼び方はフランですよ。あとレミリアもフランです。 (2020年9月4日 6時) (レス) id: 77a81043b5 (このIDを非表示/違反報告)
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