三十三話 集会の時間 ページ33
「っくしゅん！」
「フラン、風邪？」
大丈夫？とカエデが顔を覗いてくる。
昨日、結局家に着く前に雨に降られて、濡れてしまったのだ。まあ防水の魔法があるしいっか、と思って余裕ぶっこいてたら見事に風邪をひいた。
「ありがとう、ちょっと気分悪いや…」
「平気？さっき本校舎の先生が言ってたけど、保健室の先生出張でいないらしいよ」
ヒソヒソ声で、隣から渚が話しかける。
今は本校舎での集会の真っ最中。
昼休みを返上した隔離校舎からの移動ですっかり体調が悪化した気がする。風邪なんてそんなにひいたことがないし、よく分からない。
とにかく今は、頭がぼーっとする。
「戻ったら殺せんせーに言って、ちょっと休ませてもらおうかな…そういえば業は？」
「いつも通りのサボりだよ。素行不良でも成績のいい人はこういう時羨ましいよ…」
ふう、と渚はため息をつく。何度体験しても、本校舎でのE組いびりには慣れない。
教師の長い話が終わる頃には、背中がゾクゾクして、寒くて、頭が朦朧としていた。
「ねえフラン、本当に大丈夫！？顔色が…」
「だ、大丈夫…はやくきょうしつにもどらないと、」
やばい。かなりやばい。
カエデに返事をして歩こうとしたら、足がもつれた。
次の瞬間には、鈍い痛みと、見える景色が大きく変わっていた。
「フラン！！」
暑い。さむい。あつい。
床の冷たさも、身体の暑さで温くなっていく。
あれ？ゆか？どうして…
「おい、フランドールが倒れた！」
「ちょっと、大丈夫なの？」
「スカーレットさん、立てるか？」
「え、何何？」
周りがざわざわと騒いでいる。
体に力が入んない。どうして？なんだかとてもねむい。
そのまま、意識が飛んだ。
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古明地さとりん(プロフ) - あまなっとー2ndさん» あ、フランたん癒やしですね。更新頑張ってください！ (2020年10月19日 15時) (
レス) id: 7c65315183 (このIDを非表示/違反報告)
あまなっとー2nd(プロフ) - ありがとうございます！とても励みになります(*´`) (2020年10月9日 17時) (レス) id: 7ed2310209 (このIDを非表示/違反報告)
あまなっとー2nd(プロフ) - アニメ大好きさん» 過去に同じようなコメントを頂いたので、見ていただけると幸いです (2020年10月9日 17時) (レス) id: 7ed2310209 (このIDを非表示/違反報告)
古明地さとりん(プロフ) - この小説めっちゃ好きです。頑張ってください！！ (2020年10月9日 17時) (レス) id: 7c65315183 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き - パチュリーのフランへの呼び方はフランですよ。あとレミリアもフランです。 (2020年9月4日 6時) (レス) id: 77a81043b5 (このIDを非表示/違反報告)
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