二十八話 才能の時間�� ページ28
烏「今日の訓練はここまで。皆、明日の訓練に備えてよく体を休ませるように」
グラウンドを背に向け、校舎に向かって歩きながら、烏丸は今日のフランドールとのナイフ術について考えていた。
あの時の、あの紅い瞳。
少女からは考えられないような、恐ろしい殺気。あの瞳に呑まれてしまいそうだった。
烏(俺は、つい先日まで精鋭部隊にいた人間だ。生徒とは圧倒的に力差がある筈だが…)
殺「貴方が人間だからです、烏丸先生」
烏「…お前、何か知っているのか」
殺「ええまあ。烏丸先生が随分悩んでいる様子だったので、声をかけました」
タコがヌルフフフ、と笑う。
烏「…スカーレットさんの事だ。今日の訓練の彼女の様子を見て、どう思った」
殺「おや！嬉しいですねえ、烏丸先生が私の意見を求めるなんて！」
茶化すな、とじっと視線を送る。
ふむ、とタコは一息置いて話し出す。
殺「そうですねえ、ひとつ言えることは…フランドールさんは、本能で動いている。それは烏丸先生、貴方も気付いているのでは？」
烏「…！」
そうか。
彼女は、才能を持っているのではない。
人間の殺し方を＿＿＿＿
烏「人間の殺し方を、知っているのか……？」
ガララッ
フ「殺せんせー、日誌持ってきたよー！」
殺「今日の日直はフランドールさんでしたね。1日お疲れ様でした」
建付けの悪い職員室の引き扉を開けて入ってきたのは、フランドールだった。
丁度フランドールについて考えていた烏丸は、思わずたじろぐ。
フ「……？どうしたんですか烏丸先生？」
烏「あ、ああ、いや…何でもない」
フ「？あ、烏丸先生、今日の訓練の私のナイフ術、どうでした？？」
タイムリーな質問だ。率直に、思ったまま、烏丸は伝える。
烏「そうだな……スカーレットさん。君は間違いなく、このE組でトップクラスの戦闘力を持っているな」
フ「え！本当ですか！」
わーい、うれしい！と、年齢より若干幼く喜ぶ彼女は、烏丸の目にもとても可愛らしく見えた。
茅「フランー？日誌提出したなら、早く帰ろ！駅前のカフェの数量限定プリン、無くなっちゃうよう！」
フ「あっごめん！すぐ行くね！」
フ「それじゃ殺せんせー、烏丸先生、さよなら！」
殺「ええ、さようなら！」
子供らしいはつらつとした声と笑顔で、フランドールは職員室を出ようとする。
烏「…ああ、さようなら」
何はともあれ、彼女が優秀なアタッカーになる事は間違いない。
そう結論づけて、烏丸は仕事をする為にパソコンを開いた。
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古明地さとりん(プロフ) - あまなっとー2ndさん» あ、フランたん癒やしですね。更新頑張ってください！ (2020年10月19日 15時) (
レス) id: 7c65315183 (このIDを非表示/違反報告)
あまなっとー2nd(プロフ) - ありがとうございます！とても励みになります(*´`) (2020年10月9日 17時) (レス) id: 7ed2310209 (このIDを非表示/違反報告)
あまなっとー2nd(プロフ) - アニメ大好きさん» 過去に同じようなコメントを頂いたので、見ていただけると幸いです (2020年10月9日 17時) (レス) id: 7ed2310209 (このIDを非表示/違反報告)
古明地さとりん(プロフ) - この小説めっちゃ好きです。頑張ってください！！ (2020年10月9日 17時) (レス) id: 7c65315183 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き - パチュリーのフランへの呼び方はフランですよ。あとレミリアもフランです。 (2020年9月4日 6時) (レス) id: 77a81043b5 (このIDを非表示/違反報告)
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