流れるその血は恋の味【暗殺教室×東方project】

一話　プロローグの時間 ページ1

日がだいぶ傾き、薄暗くなった頃。

新春から、学年が一つ上がった生徒達を受け入れる準備ができた、古びた木造校舎の前に、漆黒の翼が舞い降りる。

それを迎え受けるは、黄色い、なんともデフォルメし難い生物。


？「…四月から、新たにこのE組に入る生徒の姉だ」

？「お待ちしておりましたよ、レミリア・スカーレットさん」

レミリア、と呼ばれた少女の背中から生える黒い翼が、彼女が人間ではない事を物語っている。

レ「先日、ここの理事長と話したが、最終確認だ。…あの子の事、頼んだわよ」

？「ええ、勿論。何があっても、私が生徒達から離れることはありませんよ」

レ「……貴方のような者が担任で安心した。…いきなりすまなかったな。失礼するわ」

少女はそう言い残すと、翼を広げて飛び去る。




地球をかけた戦いが始まるまで、あと少し。

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