【HQ】国見さんは2年のマネージャーにしか興味がありません 【青葉城西】

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Aside。


くにみんには悪いけど私は逃げよう。うん。


校門をでたとき


｢おー、Aきたきた。｣


｢あれ？国見はいねぇの？めっずらしー。｣


秀と親治がいました。


｢あれ？秀に親治。どうしたの？｣


なにかしたっけ？と思っていると


｢ちげぇよ。松川先輩と花巻先輩から伝言預かったから、一緒に帰ろうと思って待ってたの。｣


伝言？？


｢で、国見はどこに行ったの？？｣


親治が不思議そうに聞く。


｢あー……くにみんは由梨香ちゃんに捕まりましたね。はい。｣


そういうと秀と親治がなにか察した。


｢……そういや、あいつ国見のこと好きだしな。｣


……！？えっ！？


｢あれ？A知らなかったって顔してるー！｣


｢いや、初耳だから！！｣


｢マジ？つーかあれは誰が見てもわかるだろ…。まぁいいや。俺らも帰ろー。｣


そう言って、夜道を歩く。いや私分からなかったんですけど…。


｢で、伝言って何？？｣


｢明日のお昼ご飯、松川先輩と花巻先輩と岩泉先輩が一緒に食べたいって言ってた。｣


珍しい。3年生は仲がいいから固まって食べてるのに。


｢……喧嘩？｣


及川さんいらないこと言った？


｢んなわけないよ！多分由梨香が来るからだよ！｣


あっ、なるほど。


｢なるほどね。うん。別に全然大丈夫。｣


ダメっていうほうがおかしいし。


｢……そういやAの家ってこっちだっけ？｣


｢え？うん。そうだけど……。｣


突然何を言い出すんだ秀よ。って秀と親治も曲がった！？


｢あれ！？家の方向明らかに違うよね！？秀と親治まっすぐでしょ！？｣


秀がため息をひとつついた。


｢あのなぁ、お前が男子なら置いて帰ってるけどお前女子じゃん。暗いんだから送らせろし。｣


｢えっ。ありがと……？｣


｢なんで疑問形なの？｣


親治笑うな。まさか送ってくれるとは思わなかったんだよ。


……


(A先輩はもっと自覚持ってください。女性が1人でこんな暗いとこ歩いたら危ないです。)


くにみんを思い出すなぁ。


……あんなにぐいぐい行ける由梨香ちゃん、しかも可愛いし。


なんかモヤモヤする。


何この感情。


｢送ってくれてありがとう！｣


｢いいっていいって。じゃーな。｣

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