126話 ページ26
病室
rbr「……！」
街で1番でかくて有名な病院の一室
一人部屋。その中で横たわっていたのは
Aと顔の似た小さい子供だった
腕にはいたるところに管が通され
弱々しい心拍の電子音が響く
Aの顔をみて安心したあと
俺ら2人をみて
喜んでいた
ちる「と、もだち？、」
「うん。友達」
「右がロボロ、左がショッピだよ。
ちる、挨拶できる？」
ちる「初めまして、！ちるです！」
ちる「やった、Aの友達！」
syp「初めまして」
rbr「どーも！こんにちは！」
「…」
3人の会話は想像以上に弾み
俺は空気と化した
ちるの新鮮な表情を
拝みながら壁に腰をかける
ちるも人との関わりが欲しいんやな
ちる「……あ、あの。A」
ちる「…これ、先生に渡してきてほしい…」
「ん？わかった。2人ともよろしく」
rbr「いってらー」
syp「…」
Aさんはちるさんに
何かをもらって部屋から出て言った
このタイミングで渡すということは
syp「…俺らに、何かありますよね」
rbr「え」
ちる「……2人は、Aのお友達、だよね？」
ちる「その……Aを、助けてほしい…です」
rbr「…」
ちるは、さっきの態度を一変し
緊迫した表情を表した
空気が固まり3人の間に沈黙が走った
syp「助けて、って…？」
小さいし可愛らしい顔立ちのちる
Aさんの兄弟やなかったら襲ってた
そんな子供の頼みとは、
ちる「あの、…Aは、
…ちるが元気になるために、
たくさんお金を集めてるの。
で、でも…A、どんどんやせて
顔も怖くなってる
ちるのせいで、Aが
辛い思いしてるの嫌だ
だ、だから…助けてください
お願いします…」
ちる「先生もあとはカンサツね、って言ってくれたんだよ！だからちるはもう大丈夫なのに」
rbr「…」
syp「…」
Aさんの1面に触れてしまった。
あの人はこの子のために働いていたのか
その健気さに感動と嫉妬で胸が痛い
rbr「わかったわ。Aは俺らが元気にするからちるはちるの事を考えててな？」
rbr「きっとちるが退院したらAも元気出るから」
ちる「わかった！あ、ありがうとう！ロボロさん！」
ちる「…あと、Aは友達つくるの苦手たがら…よかったらそれも、」
syp「…ふふ」
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月28日 22時
