60話 ページ10
訓練所
kn「はよやれ」
訓令兵の分際で、俺に楯突く奴らに
愛のムチとやらをうちかます
従え、従えないなら帰れ
インプットしかできひんヤツが
任務を任せられると思うな
kn「…」
兵士の動きが止まった。
も一度愛のムチの拳銃を向けたとき
一人の男が指を指す
Aだった。
窓から見えるAをあいつらは注視していた
kn「…お前ら、言われたことをしとけ」
───
kn「何？何かあったんか」
「…鬱先生が、これを今すぐコネシマさんに持っていって、というとこで」
「すみません、お邪魔してしまいました」
kn「Aならええ」
kn「なんやこれ…」
鬱からもらった紙には、
《後ろに注意》とアイツの執筆で
書かれただけだった
何が？
kn「これをアイツが？」
「…はい」
kn「…わかった、」
kn「すまんな、ありがと」
「いえ、失礼します」
kn「…」
手ぐらい握って欲しかったんやけど
ため息をはいて彼女の足音だけでも
拝もうと聞き耳を立てた。
瞬間、《後ろから》聞こえてきた
kn「ｯ！誰や、今の言うたヤツ」
kn「…《Aを侮辱したやつ》誰や」
兵士の中から聞こえてきた複数のノイズ
こね幹部、女、股、
卑怯者、俺ならやれる
kn「…全員立てや」
バツの悪そうな顔のヤツ、本気で戸惑っている奴
なりふり構わず全員を立たせる
優しくなんてしてやらん
俺のもん傷つけるやつは全員敵や
kn「ほんまの戦場見せたるわ」
鬱に感謝やな
───
鬱の部屋
ut「ありがとうなー」
「いえ、では失礼します」
ut「A、最近よう眠れとる？」
「…なんですか、いきなり」
この人のペースに飲まれたらいけない
早く引き返さなくては
彼はお得意の不敵な笑みでのらりくらりと
近づいてきた
甘い匂いがする手首を近づけて
ut「俺、心配やねん。Aのクマやって酷いしさ」
ut「たまにはしっかり休んだ方がええで」
ut「な？」
「…お気遣いありがとうございます。失礼します」
これ以上飲まれたら大変だ
逃げるように足早で部屋に戻る
彼の顔なんてみることはなかったが、
嘲笑ってるんだろうどうせ
ut「なんでやねん！」
ut「イケメンムーブかましたやんけ！！」
これにトキメキもしないとかマグロ過ぎやろ？！
お前、寿司として食われるために来たんか！
ut「あーーー、腹立つ」
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ふむむ(プロフ) - 66話のヒントでもしかしてスパイって…やばいめちゃくちゃ好きです。 (3月23日 3時) (
レス) id: 72c4b6a776 (このIDを非表示/違反報告)
まも。 - 53話の絵、めちゃくちゃ上手いしシュールでおもろいの草。才能の無駄使いってやーつ…? (3月20日 22時) (レス) id: f3d61cfa83 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - うえはーすさん» ありがとうございます！ (3月18日 13時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
うえはーす(プロフ) - 初コメ失礼いたします！ついに100話まで…！あちき様の作品はどれも素晴らしいものばかりで尊敬いたします！お体にお気を付けて、これからも元気に活動頑張ってください！ (3月18日 13時) (レス) id: 9aaf506a02 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - レナさん» すみません…！ありがとうございます (3月5日 23時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月4日 15時
