95話 ページ45
ひとらんの部屋
「わ…」
部屋に入れば充満したアルコール
テーブルに山ほどの空き缶
この人かなりの酒豪だな
腕の終点はベットで
付き合ってもない男女が横になる
まったく笑えない状況だ
最悪、気絶させて…
ht「おいで」
「そういうのは幹部をやめて、恋人にht「嫌だ」
ht「やめたら、Aと会えないだろ…」
「…」
何言ってんだこの人
突っ込む前に抱きつかれて
身動きが取れなくなった。
意外に筋肉質の腕は固く離せない
ht「おやすみ」
ht「…言っとくけど、逃げんなよ」
ht「俺が起きるまで待機な」
「…」
酒は人の本性を表すとよくいったな
彼の本性が見えてしまって気まづい
眠りに落ちた腕は、試したが
離れることは不可能だ
諦めて、目を瞑る。さっきよりは
体が落ち着いていたのでそのまま
意識をおとした
───
翌朝
sn「二日酔いやん…」
sn「今日は休みな?」
ht「は”ぃ………」
sn「まったく、飲めへん量を飲むからや」
sn「…」
珍しく小走りのAに連れられ
入った部屋ではひとらんが
ベットの上であえぎ苦しんでいた
テーブルの空き缶は彼の様を
笑うように今日も輝いてあり、
二日酔いは一目瞭然。
水と薬を飲ませて、寝かせたので
大丈夫やと思う。
気になるのは、
sn「…なんでAがひとらんの部屋におったの?」
一夜を同じ部屋で過ごす男女
聞いただけでよからぬ妄想が捗る
しかしAは顔を赤らめることもせず
無機物の眼差しで
「夜中のひとらんさんに無理やり
連れてこられました」
ht「お”まぇが…くらかったから、じゃん…」
sn「…」
「部屋に戻ります。お大事に」
ht「う”ぅ……」
sn「…シたの?」
ht「…シてない」
sn「よかった」
───
廊下
「…」
部屋に戻って化粧をして、
それから朝食に向かっても大丈夫そうだ
胸をなでおろしながら、足音を
鳴らしていた時
後ろから漂う複数のタバコの匂い
…
「…」
syp「どーも」
ci「ども!」
ut「やぁ、Aちゃん。元気?」
ut「あれ、まだ化粧してへんのか」
ut「クマは酷いけどすっぴんも別嬪やね」
「…ありがとうございます。」
あー、めんどくさい
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ふむむ(プロフ) - 66話のヒントでもしかしてスパイって…やばいめちゃくちゃ好きです。 (3月23日 3時) (レス) id: 72c4b6a776 (このIDを非表示/違反報告)
まも。 - 53話の絵、めちゃくちゃ上手いしシュールでおもろいの草。才能の無駄使いってやーつ…? (3月20日 22時) (レス) id: f3d61cfa83 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - うえはーすさん» ありがとうございます! (3月18日 13時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
うえはーす(プロフ) - 初コメ失礼いたします!ついに100話まで…!あちき様の作品はどれも素晴らしいものばかりで尊敬いたします!お体にお気を付けて、これからも元気に活動頑張ってください! (3月18日 13時) (レス) id: 9aaf506a02 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - レナさん» すみません…!ありがとうございます (3月5日 23時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2024年3月4日 15時