55話※ ページ5
Aの部屋
「…」
起きたら私の車が引っ掻かれていた。
総統閣下は、媚び着いた声で様付けする始末
勿論請求。あの人もそうすると思う
「…」
赤紫色に変色した腕に銀色の刃を当て
鮮血を流す。これくらいしか理不尽な怒りの
掃き溜めが思いつかない。
あの人なら、何するんだろう、
「…」
切り終われば、用意していた
タオルで止血。自然治癒力を信じて
特に手当はしない。めんどくさい
私の体なぞ、本当は価値ないから
？「…」
───
食堂
zm「夜飯も大事やで」
「朝のカロリーで十ぶzm「足らんから」
zm「それに疲れてきた時は、甘いもんやん」
「…ありがとうございます」
zm「ん！」
「…」
ゾムさんは、あの日から相変わらず
くっつく。近づいていいとは言ったが
限度があるよ
彼の子供じみた奉仕を眺める
若干形が歪なパンケーキや、
膨らんでもないマカロンは自作だろう
配膳が終わった彼は、こちらに
期待の眼差しを降り注ぐ
こんな事しなくていいのに
zm「愛情はこもっとるから！」
「…いただきます」
「…美味しいですよ」
zm「よ、かった…」
syp「あ、Aさん。機嫌治りました？」
「…ショッピさん」
zm「…」
Aの空気が変わった。
なんかあったんか
《敵》に警戒しながら
Aの前に手を置いておく。
ショッピくんは、あー、と濁声を
伸ばしながら
syp「お邪魔でしたね、ゾムさんには」
syp「車全体を買い換えるらしいので今夜部屋に来るそうです」
「そこまでしなくていいです、」
syp「俺に言わんでや」
zm「…」
syp「とりあえず、寝るのは待て、と。」
syp「んじゃ、おじゃま「ショッピさん」
syp「…はぁい？」
「…霊園まで覗いていたんですか、？」
syp「いや、流石にないですよ」
syp「《霊園の前で立ってましたよ》」
「…そう、ですか」
なら、いいか…ダメだけど
syp「じゃ、あとはごゆっくり」
zm「…くそ」
「…」
syp「…」
Aさん、疑ってたな
まじ申し訳ないっす
あ？勿論見てましたけど
彼女の瞳、薄暗く潜れば潜るほど何も
見えない深海。
細い手、不気味なクマ
全てが愛おしい
syp「…」
好きっすよ、Aさん
愛してます
syp「へへっ……」
───
監視室
rbr「なんやショッピ、気味悪いなぁ…」
ut「……」
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ふむむ(プロフ) - 66話のヒントでもしかしてスパイって…やばいめちゃくちゃ好きです。 (3月23日 3時) (
レス) id: 72c4b6a776 (このIDを非表示/違反報告)
まも。 - 53話の絵、めちゃくちゃ上手いしシュールでおもろいの草。才能の無駄使いってやーつ…? (3月20日 22時) (レス) id: f3d61cfa83 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - うえはーすさん» ありがとうございます！ (3月18日 13時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
うえはーす(プロフ) - 初コメ失礼いたします！ついに100話まで…！あちき様の作品はどれも素晴らしいものばかりで尊敬いたします！お体にお気を付けて、これからも元気に活動頑張ってください！ (3月18日 13時) (レス) id: 9aaf506a02 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - レナさん» すみません…！ありがとうございます (3月5日 23時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月4日 15時
