86話 ページ36
zm「飲んで落ち着け」
「あ、りがと」
zm「…」
Aは、飲みかけの俺の茶を
構わずごくごくと飲み出した。訓令兵の
時も水筒は2人1組やったなー…
zm「そこで何が起きる」
「…わかんない」
zm「ハ？」
「だけど、行かないと」
「…彼に死なれるより無駄足になった方が」
「ましでしょ」
zm「…襲撃か」
「私走るから、ゾムはなるべく遠くの方にいて」
「あなたが巻き添え食らったらいやだ」
zm「てか、その状態で行くん？」
「護衛用のピストルならある」
「襲撃というより、……」
「…確証ないから言えないや」
「あとで諸々かかったお金返す」
zm「それは、ええけど」
zm「…お前死なんよな」
一瞬車の排気音が消えた。
スズムシがないているような気がした
彼女は俺を見つめて
「…」
「戦争じゃないから」
「死なないよう努力する」
zm「…」
zm「死んだら、殺す」
「死んでんじゃん」
zm「もう一度」
「いやだよ」
zm「…」
Aが、死なんようみはっとこ
───
港
zm「ここか？もっと近くに」
「ここからなら体力残して走れる」
「まってて」
zm「…おん」
Aは、車から飛び出して
取引場所に駆け出した。まぁこの距離なら…
zm「…ひひっ…」
Aの頭が今ばかやから
きっとゾムって言うてくれた
まってて、って言ってくれた
嬉しい、Aが戻ってきてくれた気分
zm「…ずっと呼んでくれへんかなぁ」
茂みの中でゾムは、助手席に
座り込み彼女の匂いを堪能していた
───
一方その頃
「…ちょっと遠かった…かも、！」
距離がかなり離れてしまった。
日頃の運動不足の足に鞭を打ちながら
再奥にある倉庫に向かう
この先の計画なんて考えていないが、
兄さんは脱出させないと
《戦争の前》に幹部が死なれると
困るから
「…！」
見えてきた倉庫の名前に
足がすくみそうになった
大きな赤い文字で書かれていたのは
食糧センター・小麦倉庫
食料源を潰したら
我々の国にかなりの不利益が出る
幹部も国民も死ぬ
それなら、やらないわけが無い
初めて記憶に感謝しながら
なんとか倉庫前きたどり着いた
見慣れた兵士達が私を見て
驚きにやにやと気味の悪い笑みを浮かべる
しかし、今は緊急事態
通させてもらう
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ふむむ(プロフ) - 66話のヒントでもしかしてスパイって…やばいめちゃくちゃ好きです。 (3月23日 3時) (
レス) id: 72c4b6a776 (このIDを非表示/違反報告)
まも。 - 53話の絵、めちゃくちゃ上手いしシュールでおもろいの草。才能の無駄使いってやーつ…? (3月20日 22時) (レス) id: f3d61cfa83 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - うえはーすさん» ありがとうございます！ (3月18日 13時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
うえはーす(プロフ) - 初コメ失礼いたします！ついに100話まで…！あちき様の作品はどれも素晴らしいものばかりで尊敬いたします！お体にお気を付けて、これからも元気に活動頑張ってください！ (3月18日 13時) (レス) id: 9aaf506a02 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - レナさん» すみません…！ありがとうございます (3月5日 23時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月4日 15時
