65話 ページ15
トントンの部屋
sha「報告は、以上やで」
「…」
ut「…」
tn「わかった…それより」
3人の視線が、Aの片腕に集まる
彼女はそれに気づいて、彼女も同じ
目の形にする
何とか止血はできているものの
グチャグチャに巻かれた傷口
自分でやったらしい
なんでペ神を頼らないんや
tn「それ、ペ神に見てもらわなくてええんか」
「大丈夫です、消毒し止血しましたので」
tn「そういうことやない。痕残るから、」
「大丈夫です、報告終わったので仕事に戻ります」
ut「…」
sha「…」
3人の間に静寂が走る。各々、
理由は別で下心も持っているが
《怪我を、医者に見せたがらない》ことに
不審がっているのは一緒だった
tn「…ペ神に、それとなくつたえるわ」
sha「わかった」
ut「うん」
tn「…」
なんで、Aはペ神を嫌うんや？
彼女の自分の体に触らせたくないという
防衛本能は異常なものだった。
…嫌なものを見る以外にも、ありそうやな
ut「…」
───
深夜
コンコン
「…」
月がいちばん高く上がっている時に
他人の部屋に入ることが彼らのムーブらしい
眠たい目をこすって、扉を開ければ
人がいない。
ドアノブが、縦に傾いたあたりで
ドスンっと重たい何かが落ちた
目をやれば、膨らんだビニール袋
中身は…
「…簡単に巻ける包帯セット、…消毒液、
、テープ、みかん、タオル…」
「…何これ…」
…
腕の傷を誰かが気にしてくれたのだろうか
まだ痛みは残っている傷口が熱くなる
「…ん、…？」
袋を持ち上げた時、なんか親しみのある
匂いがした。今日も昨日も嗅いだ気がする
「タバコと香水の匂い……」
「…」
───
翌朝
食堂
ut「…やねん、どなんしよ」
syp「はーー、知りませんよ」
大先生の珍しく疲弊した顔
口が開けば気になる女が出来た、と
どうでもいい内容
なのに、相手が…相手が…
syp「助けられたから惚れるとか、女ですね」
ut「いや、そうやないねん…そうやけど」
syp「てか、俺が先に狙ってたんですけど」
ut「いやぁ、すまんなぁ？」
syp「クソ野郎が…」
目の前の青いたぬきに蹴りを入れる。
筋肉痛が！とか汚い声がうるさい
俺のAさんなのに、なんで
お前ら狙うん？
その時、俺らの話の的の彼女が
ゾムに連れられやってきた
「…」
syp「…」
相変わらず綺麗やな、ほんま好き
Aさん、好きですよ
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ふむむ(プロフ) - 66話のヒントでもしかしてスパイって…やばいめちゃくちゃ好きです。 (3月23日 3時) (
レス) id: 72c4b6a776 (このIDを非表示/違反報告)
まも。 - 53話の絵、めちゃくちゃ上手いしシュールでおもろいの草。才能の無駄使いってやーつ…? (3月20日 22時) (レス) id: f3d61cfa83 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - うえはーすさん» ありがとうございます！ (3月18日 13時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
うえはーす(プロフ) - 初コメ失礼いたします！ついに100話まで…！あちき様の作品はどれも素晴らしいものばかりで尊敬いたします！お体にお気を付けて、これからも元気に活動頑張ってください！ (3月18日 13時) (レス) id: 9aaf506a02 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - レナさん» すみません…！ありがとうございます (3月5日 23時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月4日 15時
