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63話 ページ13

ut「ん?お疲れ〜」

sha「お前は大概暇そうやな」
ut「せやで、タバコ吸っとった」
「…」

シャオロンさんが、4人まとめて撃つことも
可能なはずなのに頭を態々私に渡した

申し訳なくて返す言葉が見つからない
彼らの会話を左から右に流している内に

車のサイドガラスが一瞬光った
光は小さく丸い見覚えのある形

「ッ!よけてください、!」

スコープの光だ

言葉をきいて瞬時によけたシャオロンさん

そして、


ut「え?!ちょ、!」

反応が、構える時間より遅かった
鬱先生を《捕まえ》地面に伏せる。
直後、車を貫通する秒速800mを超えた
鉛玉が上を駆け抜いていった


「ッ…」

ut「ちょ、何、え「黙ってください」

ut「?!」

いきなりAに組み敷かれたと思ったら
俺の愛車のガラスが粉砕した。
視界全面がAやから分からんけど

…守ってくれてんの?

「…」

予備用のピストルを構える
私なら、あの人なら、あの敵なら
移動しているはず
きっと、私たちが考えもしないような場所に、


鬱先生が下手に動かないように
押さえつけながら呼吸を整える

シャオロンさんの方は彼が見張ってるはず

なら、

「……」


ut「A、なに、」「動かないで」
ut「いッ」

Aに無理やり押さえつけられる。
《俺を囮にして敵を炙ったらええやん》

なんで、わざわざ…

「貴方に死なれると此方として困るので、今はご自身の身の安全だけ考えてください」

「…いた、あそこら辺か…」

ut「…」

なんで、助けてくれるんやろ…
うーん、分からへんや

女なら、みんな泣き出して逃げるやん
なんで逃げへんの?

Aは、呼吸を整えだした。
仕留める準備、殺す準備

早くしないと、施設内にいた
兵が目を覚まして来るかもしれへん

「…」

ut「…!」

一瞬だった。
Aが態と腕を出し、相手の弾を
先に飛ばす

相手がリロードを終わらせる前に、
照準を構えたAが撃ち

見えない暗闇にいるそいつの
汚い叫び声を反響させた。

sha「ッ、」



「ふぅ、…いて…」
「…怪我してませんか」

ut「俺は、平気やけど…、Aの腕が」
「かすり傷です」

ut「…」

守られた俺に傷なんて無いのに、
なんで聞いてくれたんやろ

俺の事、嫌いなんやろ?

ut「…」

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ふむむ(プロフ) - 66話のヒントでもしかしてスパイって…やばいめちゃくちゃ好きです。 (3月23日 3時) (レス) id: 72c4b6a776 (このIDを非表示/違反報告)
まも。 - 53話の絵、めちゃくちゃ上手いしシュールでおもろいの草。才能の無駄使いってやーつ…? (3月20日 22時) (レス) id: f3d61cfa83 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - うえはーすさん» ありがとうございます! (3月18日 13時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
うえはーす(プロフ) - 初コメ失礼いたします!ついに100話まで…!あちき様の作品はどれも素晴らしいものばかりで尊敬いたします!お体にお気を付けて、これからも元気に活動頑張ってください! (3月18日 13時) (レス) id: 9aaf506a02 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - レナさん» すみません…!ありがとうございます (3月5日 23時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年3月4日 15時

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