61話 ページ11
ut「…普通の女なら、惚れるやろふつーは」
タバコをふかしても俺の中身はすっきりしない
正午もすぎてないのに1箱からになり、
灰皿は溢れんばかりの灰を募らせている
ut「でもここまで強靭なん初めてやわ。面白い女やなぁ…ほんま」
ヨダレが垂れる。あーゆー女を
鳴かせる時が1番興奮すんねん
タバコを床に踏み落とし、襟を正す。
足は汚れているが手は綺麗
ut「…ほんまに落としたるわ」
───
食堂
ut「Aーちゃんっ」
「…おはようございます」
昨日も会ったのに、彼は久しぶりの
対面かのように喜ぶ。身体に触らせないよう
一体の距離を取りながら彼を観察した
特に変なところはない。ならなぜ話しかける…？
tn「A、おはよ」
「おはようございます、トントンさん」
ut「あ、トンチ〜」
tn「朝から元気…てか、この時間におるの珍ない？」
ut「頑張った〜」
「…」
ほめて、とわざとらしく振り返る彼の
視線を必死に逸らす。めんどくさい
トントンさんが何かを察して連れ去ってくれた
がしかし、…これ続かないよな？…
「…」
ut「…」
上手くいかへん…
───
そのあとも、鬱は何度もAに
話しかけるかオスマン同様余計に
不信感を煽る結果となり、鬱の
理想的な彼女になることはなかった
───
ut「なんでやねん！」
ci「あーうるさいうるさい」
大先生に連れられて来たいつもの居酒屋
なんかあったらしく、やけに呑むスピードが
早い。
心を無にして彼の話を淡々と流す
と！気になるワードが耳に入った
ut「なんで、A惚れへんの？！」
ci「…A？」
ut「せや、あいつ何しても惚れへんねん」
ci「…なんや、好きなんですか？」
タレが焦げる匂いが広がる。ザラメ色の
煙の奥で彼はうーん、と頬杖を着いて
ut「好きやない。けど、おもろいやん」
ut「あ、てかあそこまで拒絶する女初めてやから気にはなるね」
ci「ふーん」
ut「なんや、チーノ狙っとるならアタックしぃ？」
ut「あいつまず落ちひんから」
ci「あんたに言われてもね…」
胸の奥が串で刺された気分だ
まったく心地よくなく、ズキズキする
ut「…ま、明日シャオちゃんとA3人で任務行ってくるしええわ」
ci「…あんたには落とせへんと思いますよ」
ut「落とすし」
ci「…」
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ふむむ(プロフ) - 66話のヒントでもしかしてスパイって…やばいめちゃくちゃ好きです。 (3月23日 3時) (
レス) id: 72c4b6a776 (このIDを非表示/違反報告)
まも。 - 53話の絵、めちゃくちゃ上手いしシュールでおもろいの草。才能の無駄使いってやーつ…? (3月20日 22時) (レス) id: f3d61cfa83 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - うえはーすさん» ありがとうございます！ (3月18日 13時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
うえはーす(プロフ) - 初コメ失礼いたします！ついに100話まで…！あちき様の作品はどれも素晴らしいものばかりで尊敬いたします！お体にお気を付けて、これからも元気に活動頑張ってください！ (3月18日 13時) (レス) id: 9aaf506a02 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - レナさん» すみません…！ありがとうございます (3月5日 23時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月4日 15時
