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46話※ ページ46

zm「おかしいやろ!」

Aは、下を向いて口を開かん
そんなに俺と話すのが嫌か

紅茶がこぼれた
せっかく入れてくれたのな


zm「言え、言うまで帰らん」

「…貴方には、関係の無いことです」
「仕事ですのでお帰りください」
zm「は?」

あかん、頭がハイになっとる

体が言うことを聞かへん
したらあかんのに…

Aの腕を無理やり掴んで
顔を近づけた。その顔は

恐怖と絶望で満ちた
殺される寸前の人の顔

「ッ、はなして、!」

zm「な、んで…そんな顔するん…」
「はな、…してください…」






zm「そんなに俺が嫌いなん…」


脱力した手はAを離した。
そのまま床に落ちていく体を
見つめた。

背筋が上下する小さな体
薄気味悪いクマも、チビな手も
全部、もう…




彼女の呼吸音が聞こえる
はっはっ、と犬かよ…




え?


zm「え、は?」
zm「ちょ、A!しっかりしてや!」



「…」

体に酸素が不足している
彼に無理やり記憶を見せられたせいだ

いつものではなく
《訓令兵の頃の記憶》


耳鳴りがやまない
嗚咽の衝動が何度も肺を潰す
ぼんやりと彼の声が聞こえる

私が話せるようになったのは
数分がたった頃だった

zm「大丈夫か、?…」
「…」

「貴方のことが、…嫌いとかそういうのじゃない」
「私が弱いからいけないんです」

zm「は、?Aは強いやん、だからグルッペン直属の幹部に「違う」
zm「…」

「…盾がなくなった鋭い槍」
「複数の人間さえいれば、簡単に捕まえられる」

「…そういう事です」

zm「ど、ういうこ…」
zm「…A」

zm「…」

何となく分かった。

A、おまえ
俺がいない間にいじめられてたんか
訓令兵の同僚たちに


Aにとって俺は盾
強くて着いてくるやつ

ただ、アイツらにとっては脅威

女が極端に少ない舎の中で
Aに触れさせない脅威

それが幹部になっていなくなった







zm「ッ……」

男として、何がおきるかは一目瞭然
そういう事か…

1ヶ月の間に、そんなことを受けてきたんや

そうしてAは、俺に警戒心を
持つようになった

コイツと仲良くなったら
またあんなことを
されるかもしれない

体がそう覚えた

zm「…ご、めん、…」

「…貴方は悪くないです」

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紫月 香(プロフ) - 続いてくれ〜〜!!!! (3月4日 6時) (レス) @page50 id: 579825fe4a (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - こももさん» ありがとうございます〜!暫くはtnさんが沢山でてきますよ! (2月19日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
こもも(プロフ) - 新作待ってました!嬉しいです!❤️‍🔥 あちきさんが書くtnさんが凄くタイプで、今作ももちろん全作品が私の心に刺さってます、、!これからも無理のない程度で更新頑張ってください!応援してます〜!🙌🏻 (2月19日 0時) (レス) id: 668a09407c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年2月18日 19時

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