38話 ページ38
zm「…とりあえず、か、かえらへんか」
zm「施設の奴らも倒してきたし、」
zm「その、…別の国の侵入者も捕まえた」
「…どこの国ですか」
振り返った先のゾムさんは、私と目が合うと
途端に歯をギラつかせて、咳払い
コソコソ話の低い声で、彼が呼んだ国名は
zm「c国やねん」
「へ」
zm「ッ!A、大丈夫か、!!」
zm「お前ら!Aをはこ「大丈夫です」
「……先に車に戻ります」
zm「A、…」
Aは、c国と言った瞬間魂が抜けたような
顔をしてフラフラと地面に崩れ落ちた。
頭を抱えて震え出していて、俺に対する視線もいつもより鋭い
一時的なものだったにしても、異常
C国と何があったん、なんで教えてくれへんの
zm「……《お前は、》c国のヤツやないやん」
なんで頼ってくれへんのかなぁ
「…」
なんで、c国が
…
この時から工作が始まっていると
言いたいのだろうか、
半年以上前から、じわじわと
私たちを殺そうとしているのか
溢れんばかりの怒りと、恐怖
車の中で1人、液がでない嗚咽を繰り返した
───
トントンの部屋
zm「報告は、これくらいやな」
zm「…」
tn「…どなんしたん」
zm「トントンって、Aと仲良いやろ」
tn「?!…いや、普通やけど」
zm「…今日、あいつに何かがあったか聞いてほしいねん」
tn「それは、お前でも…」
いけるんちゃうか
その羅列は、彼の顔をみて炭と化した。
ゾムの諦めたような、希望を失ったような
そんな表情に胸が引き裂かれる
戦う時頭も回って、戦闘能力が抜群なゾムの
こんな顔を見たのは初めてや
今にも泣きそうなゾムは、俺と
視線を合わせずに頼み込んでいて痛々しい
tn「Aが、話してくれなかったんか」
zm「おれ、あいつに嫌われてるねん」
zm「なんでやろうな」
zm「俺、なんもしてへん…」
tn「…それも含めて聞いてくる」
tn「とりあえず、今は休め」
zm「…わかった」
tn「…」
ゾムの背中は、いつもより小さかった
Aからは、わからないが
ゾムにとっては、唯一話してくれる奴だった
から寂しいんだろう
tn「…」
───
Aの部屋
「…気持ち悪い」
部屋に入った安堵感は、不快にかわり
私の体内から胃酸が無くなるまで嘔吐させ続けた
久しぶりの本格的な嘔吐に
座るのが精一杯。はやく、仕事しないと
…
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紫月 香(プロフ) - 続いてくれ〜〜!!!! (3月4日 6時) (レス) @page50 id: 579825fe4a (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - こももさん» ありがとうございます〜!暫くはtnさんが沢山でてきますよ! (2月19日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
こもも(プロフ) - 新作待ってました!嬉しいです!❤️🔥 あちきさんが書くtnさんが凄くタイプで、今作ももちろん全作品が私の心に刺さってます、、!これからも無理のない程度で更新頑張ってください!応援してます〜!🙌🏻 (2月19日 0時) (レス) id: 668a09407c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2024年2月18日 19時