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36話 ページ36

「…やはり居ないか」


反対方向の兵士ともあい、
やはり外にはいないらしい。

歩き続けて玄関先が見えてきた時、
彼らと目が合った。

やけに明るい顔で手を振る。
私に向けてか?



いや違う、私の後ろにいる仲間だ

「ッ!」
?「気づくのはや!おしこめ!」

後ろに数人の兵士がいた。
反射神経がするどくても、力量で押し込まれる
叫ぶ暇もなく地面がなくなった。

最後の抵抗で持っていたナイフを
目の前につき投げる。

数メートルはある空間に放り込まれて
吐き気のする浮遊感と、誰かの叫び声が
木霊していた。



───
??


「ごほっ、…お"ぇ……」

「…落とし穴。」

恐らくこれは、施設側が侵入者用に使った
子供だましのひとつ。
それに気づいた兵士たちが面白半分で
わたしを無理やり落としたのか

…高さは頭をゆうに越してあり、後で
ゾムさんかに連絡しよう


「いッ…」


まだ終わらない兵士たちの悪戯
落としたのにも関わらず土や砂までも
降りかかる

あわてて奥の安置に行こうとした時、
目の前の光景に時が止まった


sha「……ん、…?」
「…こんなところにいたんですか、」

「シャオロンさん」

sha「A、…、」

「…傷だらけですね、今コネシマさん達を呼びます」

sha「ちゃ、ちゃうねん、…まって…」

「……?」

シャオロンさんは、唇をかみしめて
手を前に伸ばしていた。傷だらけの指で
私の裾をつかみ

目から水滴がこぼれ出す

sha「ひッく"……うぅ……」

「…」

触られたら、記憶が流れてくる。
体調が万全じゃない今、それをされたら
彼に迷惑が降り注いでしまうのは間違いない

「あの、さわらsha「A…悪い、いまだけ、…手ぇ握ってくれへんか、…」

「……」

懇願された手に頭が一瞬躊躇する。
しかし、体は馬鹿みたいに素直なせいで

「ッ……」

触れたら、案の定ながれてきた。
オスマンさんや、トントンさんは例外なのだろう
しかし、耐えなければ

彼の方が苦しいのだから

sha「…」

「…こちらに来ますか」


sha「え、」

Aは、一度俺から手を離し
腕を広げた。今までの彼女ならありえない光景

寧ろ、手を繋いでくれたこと自体おかしい位なのに
貴方なら、問答無用でコネシマをよんで
俺を引き上げさせるのがオチやん

てか、なんでここに、これたん

いや、…なんで

sha「…なんで、俺より辛そうな顔をしてるん…」

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紫月 香(プロフ) - 続いてくれ〜〜!!!! (3月4日 6時) (レス) @page50 id: 579825fe4a (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - こももさん» ありがとうございます〜!暫くはtnさんが沢山でてきますよ! (2月19日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
こもも(プロフ) - 新作待ってました!嬉しいです!❤️‍🔥 あちきさんが書くtnさんが凄くタイプで、今作ももちろん全作品が私の心に刺さってます、、!これからも無理のない程度で更新頑張ってください!応援してます〜!🙌🏻 (2月19日 0時) (レス) id: 668a09407c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年2月18日 19時

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