31話 ページ31
「……もう、こんな時間か」
彼から感染した吐き気と共に仕事をしている内に
就業時間をすぎていた。
オスマンさんとの約束を思い出して
また気分が悪くなる。このまま忘れて眠りたい
それは、叶わないことくらい
眠ってもわかる
これ以上無いほどのため息を出したあと
部屋を後にした。
ただ、怖かった
───
教会
「オスマンさん、いますか」
「……いないのかな」
入れと、言った側がいないなんて…
奥にあったのは大理石で象られた女神様
石なのにコケひとつはえておらず
今日も今日とて、信仰しに来る人を
見守っていたんだろう
信じてないけど
気づけば、それの前にたちそれを
見つめていた。見れば見るほど形が歪だ
顔だと思っていたものが、石の凹凸に見てきて
赤子だと思っていた表情は、鬼に見えてきて
変なの、
os「気に入っためぅ？」
「…そこにいらっしゃいましたか」
「要件はなんですか？」
os「まず質問が答えるのが礼儀やで」
「興味が無いです。信じてないので」
ここで本通りに言ってもよかったが
彼に対して私のささやかな攻撃は弾かれるだけだ
《素直に話してた方がまだ、いい》
os「神父に大して言うセリフちゃうけどまぁええわ」
os「あっちに部屋用意したねん、おいで」
「自分で行けます」
差し出された手は、握らない。
また鬱先生のように記憶が流れてきたら
今度こそ吐き出してしまう
os「…」
───
教会の部屋
os「さ、おすわり」
os「紅茶用意するわ」
「…ありがとうございます」
差し出された部屋は、
女の子がするような甘い香りがしていた
寂しげに照らすステンドグラスに大して
光を吸収する黒い机や床
割に、窓もなく壁も厚い。
ベットもないし何の部屋なんだろうか
os「どうぞ〜」
「ありがとうございます」
これ、飲んでも死なないよね
毒入ってないよね？
os「ふぅ、俺のお気に入りの茶葉やねん」
「…いただきます」
彼を毒味役にしてしまったのは申し訳ないが
少し安心できた。
口に入った紅茶は、甘く何かのフルーツの
匂いがする。美味しい…というより落ち着く
なんなんだろう、この茶葉
os「お菓子も用意したねん、かわいいやろ」
「えぇ、…可愛らしいですね…」
飲み干して数分、少しだけ頭がふんわりしてきた
空気に慣れてきたのかもしれない
きっとそうだ
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紫月 香(プロフ) - 続いてくれ〜〜！！！！ (3月4日 6時) (
レス) @page50 id: 579825fe4a (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - こももさん» ありがとうございます〜！暫くはtnさんが沢山でてきますよ！ (2月19日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
こもも(プロフ) - 新作待ってました！嬉しいです！❤️🔥 あちきさんが書くtnさんが凄くタイプで、今作ももちろん全作品が私の心に刺さってます､､！これからも無理のない程度で更新頑張ってください！応援してます〜！🙌🏻 (2月19日 0時) (レス) id: 668a09407c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年2月18日 19時
