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4話 ページ4

「…そういや、化粧してない」

粉っぽくない頬で気づいた。
この酷いクマを隠さなくちゃ

「…これ、治らないよね」

鏡に映るのは、生きてるのか死んでるのか
分からないほど生気がない顔
食事が意味をなさない手

「…ま、仕事に必要ないからいいか」


コンシーラーでクマをけし
パウダーで馴染ませる。

不健康な不細工から
普通の不細工に進化

「…死化粧みたい」



───

グルッペンの部屋

os「めぅ〜、そんなにおかしいことかなぁ」
tn「いやいや、おかしいて」

tn「Aが遅刻なんて初やし、あいつの顔えらいやつれてたやん」
os「普段化粧してるからわからんだけやて」
tn「け、ケショウ?」
os「あ、君DTだったね」

gr「…」

会話はすべてあいつに絞られた。
自分のかわいい部下の異変に、不安な
トン氏はオスマン先生に話をやめないし

オスマン先生は、何かを勘づいて
口角を細く長く弧にしている。腹立つ顔


gr「まぁ、それにしてもAの目は変やったな」
tn「やろ?!」

gr「あれはバケモノを見る目だ」
gr「…昨日まではそんなことはなかったからな」
gr「昨晩何かがあったのかもしれない」

tn「…聞いてみるわ」
os「無理やろ、あいつが話すわけない」


あんな、頭が悪いやつが
離すわけないやん?

と付け足せばトントンはまた怒った。
あー、怖いめゥ

tn「頭悪くあらへんわ」

os「……うーん、」
os「俺の中の意味でってことめぅ」
os「それならトントンも頭悪いね」
tn「…どいうことや、」

gr「まぁ、そうだな」
tn「は、はぁ?…」


会議は、昼過ぎまで続き
結局白黒つけることは出来なかった。


───

「……」

コンコン


「…はい」

早いノック音が連れてきたのは、
書類を抱えたショッピさん。

syp「昨日までの書類なんですけど、許してください」

「…締切は守ってください」

彼らに何を言っても無駄なのは知っている。
受け取り、ハンコを押して新しい仕事を
渡す。

トントンさんの模倣だ

syp「あざーす」
syp「そういや、遅刻なんて珍しいですね」
syp「なんかあったんすか」


「いえ、仕事には関係ないことです」

提出が終われば、話す必要は無い。
顔もあげずに書類に煩悶しているのに
盲目な彼は、口が止まらないらしい

syp「朝礼も仕事やん」
syp「それとも、俺らには言えへん事情が?」

「ッ、なんですか、疑ってるんですか」

5話→←3話《赤色の憂苦》



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紫月 香(プロフ) - 続いてくれ〜〜!!!! (3月4日 6時) (レス) @page50 id: 579825fe4a (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - こももさん» ありがとうございます〜!暫くはtnさんが沢山でてきますよ! (2月19日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
こもも(プロフ) - 新作待ってました!嬉しいです!❤️‍🔥 あちきさんが書くtnさんが凄くタイプで、今作ももちろん全作品が私の心に刺さってます、、!これからも無理のない程度で更新頑張ってください!応援してます〜!🙌🏻 (2月19日 0時) (レス) id: 668a09407c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年2月18日 19時

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