26話《深緑の果断》 ページ26
その日の夜
「…いいのに、別にそこまでしてもらわなくても」
ht「いいから」
就業時間外のAは、目を擦りながら
着いてきた。昼間より幼い顔で、寝る前
だったのだろう
ht「夜食べてないんでしょ」
ht「それに、昼も今日食べてなかった」
「…朝、あれだけたべたらいりませんから」
「明日も仕事があるので部屋に戻っていいですか」
ht「知ってる？寝るのにもエネルギーいるんだよ」
ht「だから、十分な睡眠取るならちゃんと食べないと」
「…」
やはりこの人にバレてからめんどくさくなった
明日も明後日も、これが続くと思うと気が遠くなる
食堂の奥のテーブルに、小さな器が…3つほどあった
真ん中の席に案内されそれに従う
器の中には…クラムチャウダーが注がれていて
消えていたはずの食欲が息を吹き返す
でもなんで、3つ？
？「お待たせめぅ〜、髪乾かすの時間かかってん」
「！…」
ht「オスマン、大丈夫だよ」
os「A〜、こんばんは？」
「…こんばんは、」
あぁ、こういうことか
僅かに存在していた
けひとらんさんに対するナニカが
プチンと、切れた
os「せやなぁ、今日の信者は怖かったわ」
os「後ろから刺そうとしとっててな」
ht「よく殺されなかったね」
os「まぁ、気づいたからよかったわ」
ht「ふーん、そいつどうなったの？」
os「処罰」
ht「あ、はい」
「…」
一刻も早く飲み干して帰りたい。
彼ら…、特に彼といると全てが抜き取られてしまう気がする
「あ、私食べ終わったので帰ります」
「ありがとうございました」
ht「あ、うん」
os「あー、なら俺送って行くめぅ」
「え"…」
まだ食べ終わってないよね、と器を確認したが
2つとも一滴も残っていなかった。
自分の遅さに腹が立ちながら首を横に振る
os「いいやん、な？」
ht「うん、最近観光客おおいし」
ht「《2人でいきなよ》」
「…わかりました」
仲良くなる、嫌われないようにするって
こういう事なのだろうか。こうやって
我慢することなのだろうか
os「…」
───
廊下
os「A、今日もクマ酷いめうねぇ？」
「そうですか」
os「なんで、そんな放置しとるん？」
Aは、こちらに目を合わせようともせず
一定の間隔を取りながら言葉を濁す
気配から俺のことが嫌いなのがようわかるわ
触れようとしても1歩近づくだけで離れる
腹が立つ、頭が悪い
os「…」
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紫月 香(プロフ) - 続いてくれ〜〜！！！！ (3月4日 6時) (
レス) @page50 id: 579825fe4a (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - こももさん» ありがとうございます〜！暫くはtnさんが沢山でてきますよ！ (2月19日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
こもも(プロフ) - 新作待ってました！嬉しいです！❤️🔥 あちきさんが書くtnさんが凄くタイプで、今作ももちろん全作品が私の心に刺さってます､､！これからも無理のない程度で更新頑張ってください！応援してます〜！🙌🏻 (2月19日 0時) (レス) id: 668a09407c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年2月18日 19時
