21話 ページ21
廊下
「……ｯ…」
思わず窓辺を掴む。
体の重心が沈んでいく感覚と
空間が歪んでいく視界
彼と接触した時に流れてきた記憶が
幼虫が葉を食うように私の体を蝕む
思い出した手先も、わなわなと震え
嫌な水滴がカーペットのしみになった
「…ちゃんと、やらなきゃ」
呼吸を戻して、足をうごかす。
《あの人》になるには、これくらい
我慢しなければならない
《あの人》にならなくちゃ
───
？？
rbr「…大丈夫なんやろか」
監視カメラ越しに倒れたA。
すぐ起き上がり部屋に戻ったが
無造作な前髪から、垣間見たのは
怯えた眼差し
ひとらんと、何かあったんやろ
rbr「…」
Aという存在は、でかい
彼女が、あれだけ仕事にとりつかれているおかげで
俺らの負担は若干だか減り、
外の任務に専念することができた。
ゾムもあいつの名前をだせばすぐ従うし
ただ、……
rbr「…あいつがああなった理屈がわからへんねんや」
まるでロボットや。中身がわからないロボット
ロボットは、目的があってそれの為に動く
あいつは、…何のために働いてるんや？
───
総統室
gr「ほぅ。…それだとお前や、トントン先生が大変だろ、」
gr「昔のお前なら、嫌いな相手にそこまでする優しさはないと思うんやが」
ht「いいだろ、させて」
ht「…《嫌いな奴》には、従わせたいの」
gr「…くく、そうか」
gr「それならば、好きにしてくれ」
《嫌いな奴》に、飯を用意するなんて
随分お前も丸くなったんだな？
ht「…うるさ」
───
トントンの部屋
それは、雷鳴のごとく私の頭に鳴り響いた。
目の前の赤は目を細めながら何かを言う
そこまでしつこいのか、あいつ
「…」
tn「まぁ、…グルさんの命令やから強制参加ってわけで…」
tn「…」
tn「朝礼の時間は、8:30から」
tn「その時に《一緒に飯を食う》から」
tn「…大丈夫か？」
「…わかりました」
「では、失礼します」
tn「…」
Aは、明らかに動揺していた。
声が裏声りながら、逃げるように立ち去った
彼女の後ろ姿にため息がもれる
そんなに、一緒は嫌なんか
tn「…まだクマは消えてへんのやろうな」
tn「…また一緒に寝たら、ええんかな」
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紫月 香(プロフ) - 続いてくれ〜〜！！！！ (3月4日 6時) (
レス) @page50 id: 579825fe4a (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - こももさん» ありがとうございます〜！暫くはtnさんが沢山でてきますよ！ (2月19日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
こもも(プロフ) - 新作待ってました！嬉しいです！❤️🔥 あちきさんが書くtnさんが凄くタイプで、今作ももちろん全作品が私の心に刺さってます､､！これからも無理のない程度で更新頑張ってください！応援してます〜！🙌🏻 (2月19日 0時) (レス) id: 668a09407c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年2月18日 19時
