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20話 ページ20

食堂

ht「……」

また砂糖、鶏肉、オリーブオイルが
なくなっている。毎日同じメニュー?
飽きるだろ

───
翌日

ht「…おかしい」

───
翌日

ht「…」

───
何日後




ht「…は?」

さすがに、おかしい。
毎日といっても限度があるだろ

ゾムに聞いても、わからへんらしいし
Aに聞いてものらりくらり

ht「…」




───

早朝

「…」

最近、ひとらんさんと接触する回数が増えてきた
聞かれる内容は、似通っていて
彼は料理人なんだなと毎回思う


栄養が入ればどうでもいいけど


大きめの柱体から角砂糖を2つほど取り出し
用意した陶器皿に並べ、調理棚を開き

手前の皿の敵兵をかきわけ
《何故か奥にある》油を取り出す

物音と息を殺しながら、
あぶらをもった手を傾けようとした時

ht「何してんの」
「……」

見つかった




ht「え、何してんの?は?」
ht「説明して」

「…」

本には、《ある程度の秘密はあってもいい》と
書かれてあった。黙秘権は許容されるはず

「貴方に関係ないことです」
ht「いや、関係ある」

ht「早く話せよ」
ht「砂糖とあぶら一緒に飲むとか…ありえない」

Aという人間は、頭がおかしいのか?
本人は、焦りも恥じらいもなく俺を
針のような鋭い瞳で見つめているだけ

ゾムが言う

食べる時間が勿体ない。

それの究極の形なのだろうか。
そういや、今までこいつは飲み会にも
参加しなかったし、…食べる姿は
チーノの歓迎会以降みていない

生きるために仕事をすると言うより

仕事をするために生きているような女


彼女の手から、それを取り上げ
あの居場所に返す。
奥のカメラになんて気づかなかっただろ?



ht「…とりあえず体に悪いからやめて」

「私の勝手です」
「…わかりました。
ここの器材は使わないようにします」


「では」

ht「ちょ、」

部屋にこもられたら、余計わからなくなる
彼女の手をつかんだとき

「ッ…はなしてください、!」

振り返ったのは、憂色が溶けた瞳だった
その深い眼差しに手の力が緩む

「…貴方が私の生活に関与する義務はありません」
「では」



ht「…」

その手は、硬かった。筋肉と骨だ
それでも拒否する彼女について

また、黒い部分がでてきた

ht「…」

俺の執拗さをなめんなよ

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紫月 香(プロフ) - 続いてくれ〜〜!!!! (3月4日 6時) (レス) @page50 id: 579825fe4a (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - こももさん» ありがとうございます〜!暫くはtnさんが沢山でてきますよ! (2月19日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
こもも(プロフ) - 新作待ってました!嬉しいです!❤️‍🔥 あちきさんが書くtnさんが凄くタイプで、今作ももちろん全作品が私の心に刺さってます、、!これからも無理のない程度で更新頑張ってください!応援してます〜!🙌🏻 (2月19日 0時) (レス) id: 668a09407c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年2月18日 19時

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