【d!】一方的なやりなおし

16話・tn説明 ページ16

tn「ちょっとだけ思ったらAが魘されとって…」
「…そうですか、心配ありがとうございます」
「…今何時ですか？」

tn「8時半」
「…」

ダメだ。あの薬2度飲まない

「…起こしてくれてありがとうございます」
「では、失礼します。」

tn「今日は、朝礼ないで。グルさんが取りやめた」
「わかりました。」

tn「…」

Aが怯えてへん…
前の暗く意思がない人形。今日ならば、

tn「…」
「…触らないでください、と言いました」
「あのｯ、ちょっと、！」

彼の手がしつこく迫り来る。体をよけても
言葉を発しても追いかけてきた

「何んですか…！…」
「…」

tn「…怖ない？」

「…」

油断していた手が引っ張られた
なのに


記憶が襲ってこない。何も感じない
今までならありえない感触に、言葉を失う

tn「…良かったわ。怖ないって分かってくれたなら」

一晩中手ぇ握ってたから慣れてくれたんかもな
一生言わんけど


「…それでも離してください。繋ぐ理由がありません」

tn「あ、…」
tn「A、…今日朝礼ないんやし」
tn「一緒に朝飯いかんか」

「大丈夫です」
「それでは失礼します」



tn「あ、……まぁ、進展はしたしええか」

あれは怯えではなく怒り
怯えてなかった。

俺を恐怖の対象では無いと
分かってくれた。
それだけで十分やねん

tn「時間がかかるのは覚悟してんねん」

待っててな、A。


───

トントン

・Aの直属の上司

・Aに出会って、一目惚れしたのに
本人はそれを《心配》だと勘違い中

・自覚は無いが、愛は重たい

・今の所は無害

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