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13話 ページ13

Aの部屋

tn「…就労時間外に来るのは久しぶりやな」

眠っているのだろうか。
睡眠薬と、アイマスク、そして差し入れを
持つ手が震える。

慎重にノックオンを伝えると主はいつもより
時間をかけて扉を開けた

tn「!…そのクマ、どしたん…」
「…仕事に関係ありません」
「それより急用の仕事ですか?」

tn「…いや、Aにこれ…」
「…なんですかこれ」

袋の中身は、…え、

「睡眠薬…?」
tn「ペ神に選んでもらったから」
tn「あと、アイマスクとか眠くなる飲み物とか靴下とか」

「…何故わざわざ…あ…」
「…ありがとうございます」

tn「…ん、ちゃんと寝てな」
「代金払います。いくらかかりましたか」
tn「いらん」
「え?何故、。交渉が」

給付はありえない。何故自分で損をするのか

tn「いらん。俺がしたいことやねん」
tn「…あー、なら明日の夜医務室来てや」
tn「ペ神が会いたいんやって」
「…それは、仕事でしょうか」

tn「…俺の個人的な頼みやな」
tn「んじゃ、おやすみ」

「……」

本には、頼まれたら頷く。と書いてあった
貰ったものには感謝をする。これはした
…個人的な頼みを聞く必要はあるのか

時計の針が刻々と鳴り響く。
あまり深く考え込んでいるとこれらを
使う時間もなくなる

「…」

仕方が無いので、貰った睡眠薬を
流し込み貰った靴下をはめた。

「…変なの。」

───

「……ん、…?」
「え」

時間は、無情にも朝礼の10分前を指している
一気に血の気が引いて、目が覚める

化粧の時間なんてない。
顔を洗い髪だけ整えて逃げるように
扉から出ていく。

睡眠薬を飲んだからか?

仕事に支障が出るなら、
不健康な睡眠の方がマシだ

「はぁ…」


───
会議室

gr「ギリギリセーフだゾ」
「すみません」

何とか、長針が12時を指す前に入ることができた
以外にも揃ってなく少し肩の力が抜ける。

gr「A、髪が乱れてるぞ」

「へ、」

油断していた。振り返る前に
彼の手袋が私の頭にのしかかった。
朝に似合わない記憶が爆発する。

「…触らないでください。セクハラです」
gr「前は許してくれてたのか?」
「…」

「今は、やめてください」
gr「…そうか。なら、やめてやるぞ」
「…ありがとうございます。」

不満気な総統。ただ、無理だ。
あの苦痛が流れることは耐え難い…

tn「…」

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紫月 香(プロフ) - 続いてくれ〜〜!!!! (3月4日 6時) (レス) @page50 id: 579825fe4a (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - こももさん» ありがとうございます〜!暫くはtnさんが沢山でてきますよ! (2月19日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
こもも(プロフ) - 新作待ってました!嬉しいです!❤️‍🔥 あちきさんが書くtnさんが凄くタイプで、今作ももちろん全作品が私の心に刺さってます、、!これからも無理のない程度で更新頑張ってください!応援してます〜!🙌🏻 (2月19日 0時) (レス) id: 668a09407c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年2月18日 19時

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