248話 ページ48
医務室
「……」
sn「A、起きた？…俺の事わかる？」
「…ペ神、さん。」
sn「…せやね。…おはよう」
「…おはようございます。あの、…あの後どうなりましたか、聖女様…は？」
sn「いまは、君だけを考えて」
目を覚ましたAが動かないように、抱きしめる。弱々しい力で抱き返してくれたことが嬉しくて涙が出そうだった。
Aが生きている理由だけ、話した。いつかトントンに礼を言うよう言うたが…彼は来そうやな
sn「Aの体には今、魔力が溶けてんねん。融合するまで時間かかるから少しでも体調悪くなったら言ってな」
「分かりました」
目を覚ましたA。頭を撫でている時医務室の扉を開く音と彼の持っていた花瓶が割れる音が同時に響いた
zm「A！ｯ！」
「ゾムさん、わｯ？！」
sn「こら、病人をいきなり抱きしめない」
zm「よかっだ…ほんまよがっだ…」
「…」
「ただいま」
sn「…ふふ」
zm「…お、おかえり、」
Aは、それを聞いて目を細めた。何を思ったのかは分からないがその目は、大切な人をみるようなものだった。
視線が俺にも交わる。Aって笑うと幼くなるんやなとか勝手に脳裏で感想を言い合っていると、
「これ…後遺症ですか？」
sn「あぁ、それが魔力が溶けてる証拠。怪我やないしすぐ治るから安心してな」
「…」
zm「黒い手ってかっこええで」
「…そうですか」
自分の手じゃないみたいな色だ。…すぐ治るらしいけどなんか嫌だね
「あ、あの…兄さんは？」
sn「兄さんは、自室で、安静にしてるよ。既に起きてるしご飯も食ったから安心して」
「よかったです…」
sn「…聖女は、魔力と記憶の全てを失う代わりに日本に戻ったよ」
「…そうですか。それがい、いと思います」
sn「…」
提案した本人は、安心したらしく姿勢が丸くなった。ゾムがそれに合わせて抱き直す。
全てが終わったんや。
「…聖女がフォトンなのは事実でしたね」
sn「せやな」
「…聖女を呼ばなくてもフォトンに対処出来る国づくりの仕事、無くなっちゃいました」
sn「…せやな。聖女がいないならフォトンもこないし」
「…」
聖女に関わる仕事はおわった。
…
私は、どうしたらいいのだろう
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あちき(プロフ) - 小豆さん» ありがとうございます！！ (12月29日 19時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 5章完結おめでとうございます！反応集も書いてくれてありがとうございます。とっても面白かったです!6章でも頑張って下さい!! (12月29日 16時) (レス) @page50 id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - かぜ。さん» えぇっ！ありがとうございます！！嬉しいです！ (12月29日 10時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
かぜ。 - 初コメ失礼します！！物語が全部好きです！！こんなにハマった小説今までありませんでした！書き方から作り込まれた設定に世界観まで！とても好きです！！貴方様の小説とっても大好きなのでこれからも頑張ってください！！ (12月29日 10時) (レス) id: a4d5ca1fed (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ビー玉さん» え！ありがとうございます😳💗 (12月28日 8時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年12月20日 23時
