239話 ページ39
数分後
em「あらら、寝てもうた」
os「書類は何時間でも見る癖にな」
読書を開始して数分でAは眠りに落ちた。本を回収し付属の毛布をかけてあげる。いい夢見れたらええね
os「…エミさん、Aに《何の本》を読ませたん？」
em「…勘が鋭いですねほんま」
em「ただの恋愛モノですよ。迷い込んだ少女が悪魔達と恋に落ちてくってやつです」
os「俺らが悪魔か」
em「異世界に閉じ込めようとする点では一緒なのでは？」
エーミールが適当な頁を開き、ホコリをとるように指をスライド。そこから数多にとても小さい茶色の蝶が羽ばたいていった。
em「あと少し俺の魔法がかかったのにな」
em「そしたらAさんを閉じ込めれたのに」
os「エミさんのは、ガバいから未遂で正解」
em「ちゃんとかけましたよ！」
os「…でもなぁ、Aは俺らを選ぶと思うで？」
あいつらにも同じことを言うが聞きやしない。曰く「本心を言葉で聞く」ことが重要だそうで。読心魔法は無効らしいめぅ
em「やって、オスマンさん洗脳できるやん。そんな人から聞いてもあんまりねぇ」
os「さすがに好きな女にはせんわ」
em「…オスマンさん、Aさん好きなんですか」
os「え、知らんかったの？」
em「…取らないでください」
os「俺のもんなんで」
1番後ろの馬車では
ペ神に雷が落ちるほどの喧嘩が
勃発したそうだ。
───
夜
「…」
1人の空間は怖い。加えて暗いとフラッシュバックが起きやすい。
「ｯきた、…」
恐怖に頭を抑えていると、傷だらけの手首を捕まえられた。振り返れば眉をひそめたコネシマさんだった。こんな所に来るなんて意外だ
kn「まだ治っとらんのか」
「あはは…もうすぐ治りますよ」
さり気なく腕を振ったが手が離れてくれない。寧ろ強くなり痛い
kn「こんな傷つけて何になんねん」
「…」
触診だけでわかったらしい。流石に舌を巻く
kn「…A」
「…なんですか？」
kn「答えはまだか」
「へ」
kn「…」
「…」
フォトン遠征の会話が流れてきた。彼が言うとは思ってもみなかったあのセリフだ。
kn「俺じゃアカンの？」
「…コネシマさんとは、仕事仲間って感じでしたし」
kn「…お前を分かってやれるのは俺だけや」
kn「だから付き合え」
「…？」
恋愛感情をもつと更に帰りたくなくなるじゃないか。オブラートに断りのセリフを並べるが彼は頷かない。
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あちき(プロフ) - 小豆さん» ありがとうございます！！ (12月29日 19時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 5章完結おめでとうございます！反応集も書いてくれてありがとうございます。とっても面白かったです!6章でも頑張って下さい!! (12月29日 16時) (レス) @page50 id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - かぜ。さん» えぇっ！ありがとうございます！！嬉しいです！ (12月29日 10時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
かぜ。 - 初コメ失礼します！！物語が全部好きです！！こんなにハマった小説今までありませんでした！書き方から作り込まれた設定に世界観まで！とても好きです！！貴方様の小説とっても大好きなのでこれからも頑張ってください！！ (12月29日 10時) (レス) id: a4d5ca1fed (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ビー玉さん» え！ありがとうございます😳💗 (12月28日 8時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年12月20日 23時
