238話 ページ38
図書館
em「……これなら、あの人がフォトンにならずに帰還できそうやな」
魔導書のあるページに目が釘付けになる。その方法を使えばあれをAさんの望み通りに帰還出来そうだからだ。ただ、必要なもんが多いわ
em「5人…いや、10人用意しよう」
《魔力の器》を用意せねば
───
数日後
「…」
聖女様のご帰還、と高々旗が掲げられていた。街では涙ぐみながらも彼女のこれからの幸せを願う人たちで群がっている。
彼女はどういう気持ちでこれを見てるんだろう。
元気だろうか。ご飯はちゃんと食べてるかな
馬車で揺られながら、向かう最後の遠征。
聖女がいなくてもいい世界作りの仕事はうまく進まない。グルッペンさんからは「まだ時間はある」と助言を頂いたので今回は仕事を持っていくことはやめた。
えらいよね
tn「A、これなに」
「え、仕事です。あぁ、
他のものですからご安しtn「ゾム」
zm「回収〜」
「え、ぇ…」
───
人工林
「…」
フォトンが消滅したおかげか、空気が澄み渡っている気がする。変な雲もないし、魔力酔いもしない
em「Aさん、危ないですよ」
「わ、すみません」
今日のお隣のエーミールさん。そんなに身を乗り出していた訳じゃないが風が強いから危ないのだろう
em「全く、貴方はいつも命知らずなんですから」
「あはは…」
os「Aは、もう少し自愛を持つべきだめぅ」
「善処します…」
もう1人はオスマンさん。フォトンの脅威が消え失せたことで魔力のバランスとかで座席を決める必要がなくなったらしい。
em「Aさん、読書は好きですか?」
「?えぇ、人並みには…」
社蓄時代から書類の文字以外よんでない、とは伏せるが。彼はただの空間を割いて分厚めの本を何冊か取りだした。某青狸が連想される。
em「どうでしょう?この時間は暇ですし、Aさんのことはほとんど知ってるんで本でも読みませんか?」
os「いいやん。エミさん俺にもちょーだい」
em「はい、どうぞ」
「私のことを知ってるってのは?…」
em「はい、Aさんの分です」
「無視されるんですね…」
文字通りなのだろう。彼らに何を言っても聞かないことは分かっているので諦めて分厚い本のページを開くことにする。
久しぶりだなー、高校以来?
os「…」
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あちき(プロフ) - 小豆さん» ありがとうございます!! (12月29日 19時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 5章完結おめでとうございます!反応集も書いてくれてありがとうございます。とっても面白かったです!6章でも頑張って下さい!! (12月29日 16時) (レス) @page50 id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - かぜ。さん» えぇっ!ありがとうございます!!嬉しいです! (12月29日 10時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
かぜ。 - 初コメ失礼します!!物語が全部好きです!!こんなにハマった小説今までありませんでした!書き方から作り込まれた設定に世界観まで!とても好きです!!貴方様の小説とっても大好きなのでこれからも頑張ってください!! (12月29日 10時) (レス) id: a4d5ca1fed (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ビー玉さん» え!ありがとうございます😳💗 (12月28日 8時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年12月20日 23時