219話 ページ19
《仕事部屋》
tn「…」
「…」
ni「A、元気そうやね」
「わ、…兄さん。こんにちは」
あと1文字、の時に後ろに現れた兄さんにペンが止まる。慌ててそれを机の上に置いて書類の無事を確認したあと用があるのか、後ろに聞けば
ni「Aにこれあげる」
「…これは」
tn「兄さん。仕事中やからあっちいって」
「…」
兄さんが渡して頂いたものは、…
なんだろうか。小紫のマフラーで間違いはないがそれにしては…大きい。
ni「今から冷えるし、暖かいのいるやろうなって」
「ありがとうございます。…あ、これって」
久しぶりにみた兄さんに欠けているものだった。…これは彼の
「ストールですか？」
ni「おん。魔法で暖かいで」
「ですが、兄さんのが」
ni「俺は魔法使えるからなんでもいい」
ni「Aは使えないでしょ」
ni「こーゆーのは素直に受け取るのが吉やと思うねんけど」
「…ありがとうございます、」
返そうとした手を抑えられ、受け取る選択肢しか無くなってしまった。押し返された手でストールを巻いてみると彼が朗らかな笑みを見せるもので
ni「似合っとる」
と頭を撫でられた。どうして、と尋ねる前には満足した彼は部屋にはいない。嵐のような人。
tn「…A、これやる」
「え、あ、それはトントンさんのマフラーですし…」
tn「ええから」
「あのちょっ、と」
不機嫌のトントンさんの手が無理やり小紫を紅く染めていく。ここまでくると暖かいじゃなくて暑いんだけど…
tn「…」
「お返しします、…流石に頂きすぎですし…」
外そうと手を伸ばしても、また大きな手で伏せがれた。
tn「A。持ってて。これ上司命令」
「…にてきましたね。」
tn「誰がグルッペンに似てきたや」
「…」
あえて、名前出さなかったのに…。
「…ありがとうございます。ですが、おふたりともご自愛くださいね。」
季節が来るまで、お布団の隣に置いておこう。
外すのは気が引けて、顔が火照りながら仕事を再開する。仕事部屋にきた全員に笑われたのは、恥ずかしかったけど
───
ちる「……」
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あちき(プロフ) - 小豆さん» ありがとうございます！！ (12月29日 19時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 5章完結おめでとうございます！反応集も書いてくれてありがとうございます。とっても面白かったです!6章でも頑張って下さい!! (12月29日 16時) (レス) @page50 id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - かぜ。さん» えぇっ！ありがとうございます！！嬉しいです！ (12月29日 10時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
かぜ。 - 初コメ失礼します！！物語が全部好きです！！こんなにハマった小説今までありませんでした！書き方から作り込まれた設定に世界観まで！とても好きです！！貴方様の小説とっても大好きなのでこれからも頑張ってください！！ (12月29日 10時) (レス) id: a4d5ca1fed (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ビー玉さん» え！ありがとうございます😳💗 (12月28日 8時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年12月20日 23時
