215話 ページ15
「…危ないですよ？もし私が落ちたらエーミールさんも巻き添えが……」
em「だからですよ」
em「貴方、早いからってそこから飛び降るやろ」
「早いので…」
em「その度に俺怒ってますよね」
「すみません…次は、静かに降ります」
エーミールさんに、見られながらの本の発掘は指が動かなくなる。振り向いたら梯子が揺らいだ。
em「なので俺の背より高い所の場合、付きっきりで見てあげようかと」
「…エーミールさんより高い所にほとんど本があるのですが」
大図書館と言われたも差し支えないこの部屋は、縦もしっかり長いので…エーミールさんより高いところに大多数を閉めている。だから、ハシゴとか階段使ってたのに
em「貴方が怪我するよりはマシです」
「…」
これ以上いっても聞かないことを察して、本に目を向ける。気まずくて5冊ほど手に持ったあと素直に梯子で降りようとしたら
「あ、」
片手で1キロ、2キロを持ちながら降りるという高度な技術はそもそも私に備わって無かったらしい。
em「はぁぁあ…降りれんならそもそも使わんといてくださいよ…」
「…すみません」
本と梯子を守るために受け身になっていたら、私が触れたのは床ではなく彼の胸元だった。
…彼と本と、ハシゴは無事らしいからよかった
em「Aさん、体大事。いいですね」
「でも、本ひつよem「体、大事」
「たまにはハイリすem「はよいえ」
「…体、大事」
em「はい。…てか、軽いですね相変わらず」
「体重は増えましたよ。あんだけ食べてるので」
em「普通の女性の体重より軽いです」
「エーミールさん、女の人を抱き上げたことあるんですか？」
em「いえ？彼女達の重さに相当する本なら」
「なるほど」
エーミールさんが、女性をひょいひょい抱き上げるイメージはない。解釈通り
降りて、礼を言えば「降りられない時は私を呼んでください。さもなくばお仕置です」と満面の笑みで返された。ハイ
em「…はぁぁ」
何度言ったらわかるんですかね。
ハシゴ、本なんてくだらない。Aさんが無事ならいいんです
だから、それらを守ろうとして頭をぶつけるような事はしないで欲しいんです
em「…言っても伝わらないんやろうな」
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あちき(プロフ) - 小豆さん» ありがとうございます！！ (12月29日 19時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 5章完結おめでとうございます！反応集も書いてくれてありがとうございます。とっても面白かったです!6章でも頑張って下さい!! (12月29日 16時) (レス) @page50 id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - かぜ。さん» えぇっ！ありがとうございます！！嬉しいです！ (12月29日 10時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
かぜ。 - 初コメ失礼します！！物語が全部好きです！！こんなにハマった小説今までありませんでした！書き方から作り込まれた設定に世界観まで！とても好きです！！貴方様の小説とっても大好きなのでこれからも頑張ってください！！ (12月29日 10時) (レス) id: a4d5ca1fed (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ビー玉さん» え！ありがとうございます😳💗 (12月28日 8時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年12月20日 23時
