212話 ページ12
「…」
「聖女様の方が可愛らしくモテると思います」
「それに大広間には私よりも美しい貴族がゴマンといました」
os「君がいい」
「…やめた方がいいです、こんなのは」
「部屋に戻ってもいいですか」
os「あかん、今日は一緒に寝て」
Aを抱きしめると、いつもの抱擁は帰ってこなかった。好意を明確にされ戸惑ってるんだろ。
数時間にも感じたハグの後は手を取りベットにつれていく。襲う事はしない。ただ、寝るだけ。
「…仮にその好意が本物だとして」
「私に何を望むんですか。恋人？」
こっちを見てくないA。どうもAは利害関係を意地でも維持したいらしい。
os「俺を頼って、俺に甘えて」
os「オスマンって呼んで欲しい。どーせあいつらがおるから恋人になったら殺される」
os「やけど、君の一番の理解者になら…ね」
「…十分頼ってますよ」
os「それなら、手首の傷減ると思うんやけどな」
「…いいんです。気にしないでください」
os「…」
Aは、それ以降は話しかけても応じなかった
───
早朝
「……」
眠られてるオスマンさん。起きる前に退散しよう。
サイドテーブルに置かれてるメモ用紙に「部屋に戻る」趣旨をかいたあと、早足で扉から廊下に出た。…こっちの世界でも寒いんだな朝は。
「…仕事しよう」
これは、自分のためだ。今までも自分のためだ
他人のためになんかでは無い。そんな聖人じゃない
「…でも、愛されたいとか思ってないから」
多分
───
Aの部屋
「……」
zm「ばぁ」
「！」
久しぶりぶりの悪戯にお望みの反応をしてしまった。八重歯を見せつけながら笑う彼に不満を顔に出すが、効果はなくて
zm「朝から仕事偉いやん。んで飯いこ」
「…わかりました」
───
《食堂》
rbr「A、お、はよう。」
「？…おはようございます」
rbr「体調は、大丈夫か？」
「大丈夫ですよ」
「…あー、…エーミールさんとチーノさんは二日酔いですか？」
rbr「…まぁせやな」
「かなり飲んでましたからね…でも心配ですね」
下戸と飲ませられたお酒が特殊だった2人はテーブルの前にはいなかった。心配。ご飯持っていこかな
rbr「…A。」
「？はい」
rbr「あんたは、無理しすぎや。たまには休め」
それだけ言い残してかれは、他の人のところに行った。…休んでるのに
zm「…」
os「…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 580人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あちき(プロフ) - 小豆さん» ありがとうございます！！ (12月29日 19時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 5章完結おめでとうございます！反応集も書いてくれてありがとうございます。とっても面白かったです!6章でも頑張って下さい!! (12月29日 16時) (レス) @page50 id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - かぜ。さん» えぇっ！ありがとうございます！！嬉しいです！ (12月29日 10時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
かぜ。 - 初コメ失礼します！！物語が全部好きです！！こんなにハマった小説今までありませんでした！書き方から作り込まれた設定に世界観まで！とても好きです！！貴方様の小説とっても大好きなのでこれからも頑張ってください！！ (12月29日 10時) (レス) id: a4d5ca1fed (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ビー玉さん» え！ありがとうございます😳💗 (12月28日 8時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年12月20日 23時
