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211話 ページ11

「オスマンさん、今日はもうお眠りになりましょう」

話を逸らし、疲れているでろう彼に提案する。
バレバレだろうけど。

疲れてると頭働かない、とか説明するが彼は寧ろ可哀想、と見つめてくるので困惑。

os「きみは、1部の信仰者に似てるめぅ」
「しんこうしゃ…」
os「俺が司祭を務めてる宗教の信者」

os「仕事しないとダメ」
os「これをしないと、あれをしないと、私は我慢しないと」
os「ダメだ」

「…そういう人たちもいるんですネ〜…」

初見の皮を被って相槌を打つ。嫌な空気になる前に離席したかった。案の定それは許されず、いつしか彼の手は私の肩に添えてあり

背中がソファに沈んだ。

os「A。」
「…こういうのは、聖女様にお願いします」
「相応しいのは彼女なので」

os「A、貴方は俺の仲間やろ?」
「話聞いてますか」

os「大事な仲間。働きすぎる部下」
os「家族同然やと思っとる、これからも」

os「…やから、命を杜撰にせんといて」
os「死ぬくらいなら、だらけても生きてて欲しいねん」

os「仕事しないからって俺はお前を捨てない」

「…」
「何をご冗談を。私がきた理由をご存知ないのですか」

os「…」
地雷をピンポイントで踏み抜いて
彼女のスイッチが入れた

ショッピくんには《Aの過去》を洗いざらい全て話してもらった。もちろん嘘はつかせてへん

家族、友人、学校、仕事

貴方は自己犠牲を快く払ってきた。
望む報酬は貰えへんのわかっとるのに

生きてていいって認めて欲しいんだろ。愛されたいんやろ。
なのにその言葉も信じられへんくなる羽目になった。不器用なんや


os「知っとる。…仕事はしてええ。やけど、」
os「…仕事しないAに価値は無いかって言われたら違う」

「無いですよ」

os「ある。少なくとも俺の中では」

「何故」

os「…なんでやと思う?」

「わかんないから、聞いてます」

os「あてて」

「…」
「仕事以外にも、利用価値があるから…ですか」

os「…及第点」
os「君のことが好きだから、が正解めぅ」

「…今日は冗談が多いですね」

os「本気やで。冗談なんかひとつも言ってへん」

冷気を纏った細い髪はパラパラと指から落ちていった。もう少し手をかければ、美容師が憧れるものになれるのに

「…好きになる理由がないです。貴方に色目を使った覚えもありません」

os「なんやろね。俺もわからん」
os「やけど、君が好きや」

「…」

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設定タグ:逆ハー、異世界パロ , wrwrd、d! , 転生   
作品ジャンル:恋愛
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あちき(プロフ) - 小豆さん» ありがとうございます!! (12月29日 19時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 5章完結おめでとうございます!反応集も書いてくれてありがとうございます。とっても面白かったです!6章でも頑張って下さい!! (12月29日 16時) (レス) @page50 id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - かぜ。さん» えぇっ!ありがとうございます!!嬉しいです! (12月29日 10時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
かぜ。 - 初コメ失礼します!!物語が全部好きです!!こんなにハマった小説今までありませんでした!書き方から作り込まれた設定に世界観まで!とても好きです!!貴方様の小説とっても大好きなのでこれからも頑張ってください!! (12月29日 10時) (レス) id: a4d5ca1fed (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ビー玉さん» え!ありがとうございます😳💗 (12月28日 8時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2023年12月20日 23時

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